車中泊をするための必須アイテム、目隠し。
シェードやカーテンは、必須です。
アルミ製の目隠しをする方や、100円ショップなどで販売されているプラダンで自作する方も多くいると思います。
目隠しがないと防犯上も好ましくありません。
車中泊を始めるなら、まずカーテンを用意しましょう!
今回は、よりおしゃれに車中泊をしたいと考えている私が実際にカーテンを製作した様子、材料や工程、制作費用、製作時間をすべてまとめてご紹介します!
少し手間は掛けましたが、満足感の高い良い仕上がりになりましたので、真似してみたいと思った方は、ぜひ参考にしてくださいね!
自作するカーテンを取り付けるのは スペーシアギア!
スペーシアギアはアウトドア好きにおすすめの軽自動車です!
納車してすぐ、北海道の風景をバックに撮影しました。
アウトドア好きにおすすめの理由を解説しています!
車中泊用にベッドキットを取り付けました
車中泊の準備としてMGRカスタムズのベッドキットを採用しました。
ベッドキットのメリットや取付の様子は、下の記事でチェックしてくださいね。
自作カーテン製作の構想を解説します
自作カーテンの6つのコンセプト
- おしゃれ
- 他の人が作ってない
- 開け閉めがしやすく使いやすい
- 取り外すことも可能
- 明るい色
- 材料品は高くなりすぎない
できるだけ楽をしたいなら既製品
黒でしっかりと遮光される素材。
自作する時間がないという方に既製品は、おすすめです。
こちらは、シェード。日よけはできますが、夜の使用には足りません。
どれも、専門家が製作した、機能的なものだとは思うのですが…
遮光性が抜群の生地と黒が、いかにも車中泊という雰囲気。
少しでもおしゃれに見せたい
車中泊をもっとおしゃれに楽しみたいという思いがありました。
カーテンは、外からのプライバシー保護がメインの役割ですが、車内空間をより楽しむ目的でもDIYしようと考えました。
生地はナチュラルなもので、白系が良い
遮光性には劣りますが、ナチュラルな風合いの帆布生地が希望でした。
そして、できるだけ車内を広く見せたいので、色は「生成」オフホワイトです。
帆布は厚さにもよりますが、そこそこの遮光性があります。
後部座席にはすでにサンシェードもあるので、若干の遮光性はあります。最低限の遮光性で、見た目を重視して布を選びました。
参考にしたカーテンはこちらです!
もともと家で使用していたカフェカーテン。穴はかなり大きめです。
突っ張り棒を使用して、棚の目隠しとして使用していました。
ハトメに通すと、カーテンの開け閉めが簡単!
カーテンレールとカーテンフックだと、逆に生活感が出てしまうので、カフェカーテンを参考にしました。
すでに家にあるものをフル活用します
ハトメが家にありました!
ハトメパンチを使うことで、穴が丈夫に加工され、長く使ってもほつれることはありません。
ハトメ穴のサイズは、参考にしたカフェカーテンよりもずっと小さいのですが、以前DIYで使用したものの残りがありました。
薪グリルラージに合わせて自作したリフレクターを製作したときに使ったもので、穴の大きさは12mmです。
カーテンだと開け閉めが簡単 出入りにしやすいものを目指しました
垂らす布だと、たくし上げて車を乗り降りしなければいけません。
車のサイドには、全長160cmほどの幅に窓があります。
一枚の布だと開けづらいので、約80cmの2枚の布を使うことで、観音開きできるよう、また、必要な部分だけ開けられるように設計しました。
車体加工なし 車内にあるパーツを活用して設置する
車体に新たに穴を開けたりせずに、取り付けをしたかったので、後部座席の上に付いているアシストグリップを活用することにしました。
運転席助手席にあるサンバイザーと、後部座席のアシストグリップの2箇所で、バンジーコードを引っ掛ける構想です。
突っ張り棒も考えましたが…
突っ張り棒を使用することも考えましたが、しっかり固定することが難しかったです。
また、走行中など車の揺れによって、突っ張り棒の中のバネが意外と音が出て気になるという情報もあったので、使用を避けました。
布の揺れを防止する設計
車内での火器は頻繁に使用する予定はありませんが、それでも燃え移る心配がないよう、ある程度布が固定できるよう設計しました。
膨らみを押さえるために、下にカーテンレールを設置する方法やパラコードなどのロープで裾を固定する方法も考えましたが、よりシンプルなつくりにしたかったので、磁石で留めることにしました。
こちらはあまり重要視していません
- 格安
- 防寒対策
- 結露防止
- 簡単製作
製作費は後ほど詳細にご紹介します!
製作費を極限まで押さえるために、100円ショップの材料だけでつくってみたというカーテンづくりもありますが、満足度の高いカーテンを目指して製作。
そのため、カナリアで帆布生地を購入しています。
布の色は一色に統一し、ある程度厚みのある、しっかりとした生地を選んでいます。
見た目&使いやすさ重視のカーテンです
真冬の車中泊対策としては考えていなかったので、防寒対策、結露対策はそれほど重視していません。
結露は、気温が下がる時期は、窓を開けるなどして、車内と車外の温度差があまり大きくならないよう努力します。
製作の手間はかかっています
ミシン縫いをする時点で、ある程度、製作時間と手間がかかります。
簡素化して、安っぽいカーテンにしたくありませんでした。
しかし、カーテンは全て直線縫い。
それほど製作の難易度は高くありませんので、材料があれば、誰でも真似できるカーテンだと思います。
準備した材料 購入品もご紹介します
帆布
帆布(はんぷ)とは |
綿や麻で織られた平織りの厚地生地のこと ほぬの、キャンバスとも呼ぶことがある 油絵の画材にも使用 |
帆布の特徴 |
・強度がある。 |
帆布の厚さ(号) |
号が小さいほど、糸の本数が増え、厚みがあり重い布になる 例: 6号⇒糸8本(経4緯4)647g/㎡ 11号⇒糸3本(経2緯1)343g/㎡ [旧JIS規格より] |
布選びが重要です
強度が強いため、帆布は、帆船の帆、テント、パラシュートなどにも使用されます。
今回は値段的にもお手頃だった11号を購入しました。より遮光性を求めるなら、6〜9号がおすすめですが、重みも増してしまします。
※厚地の方が値段が高いです。
カナリヤで、訳あり11号帆布を74円/mで購入することができました。
布は、実際に質感を確かめて購入するとよいと思います。帆布生地に関しては、こちらの商品リンクからも知ることができます。
※帆布を三つ折りでミシン掛けしました。厚地の帆布だと、かなり力のあるミシンではないと縫えないかもしれません。ミシンの性能も確認して帆布選びすることをおすすめします。
ミシン糸(厚地用スパンミシン糸#30)
帆布を縫う場合は、厚地用のミシン糸がよいよとお店の方におすすめしてもらい、#30の厚地用のスパンミシン糸を購入しました。
ですが、ミシンとの相性があまり良くなくて、実際は普通の太さの糸を使用しました。
布の厚さにもよりますが、11号帆布なら普通糸でも大丈夫だと思います。
両面ハトメ 12mm(#28)厚さ約3.5mmまで
アルミ製100組入 両面ハトメ 商品コード51315
ベルト、カーテン、エプロンや袋物の穴の補修と補強から、シート、幌、テント、ビニールハウスの穴の補強に!
株式会社 ミチキン ミツトモ
両面ハトメパンチにも、打ち抜きパンチが付属されていましたが、やや厚地のものは上手く抜けませんでした。
下で紹介する別売の「ストロングツールの打ち抜きパンチ」は、厚地でもきれいに穴を開けることができました。
使う人の技術も大事ですが、よい道具があるとそれなりに技術をカバーしてくれますよ。
エーモン工業 OGC ツイストバンジーコード 約120cm
両端がすでにフックになっている、こちらのツイストバンジーコードを選びました。
1本約900円。2本用意しました。
ちなみに、セリアやダイソーにもツイストではないバンジーコードが販売されています。2本で220円なので、より安く製作したいという方は、ぜひそちらも試してみてください。
超強力磁石 25kg 10個入り
100円ショップにも強力磁石という磁石が販売されているのですが、こちらの超強力磁石は比になりません!
かなりの力がないと、くっついた場所からこの磁石を取ることも大変です。
落ちてなくなったりせず、長く使えそうだったので、やや値段は高かったのですが購入することにしました。
磁石用ステンレス補助プレート(ダイソー)
磁石を付けたい場所が、鉄ではなかったときに、こちらのステンレス補助シートが活躍!
ダイソーで2枚入りで販売されていました。
実際に使用したのは4枚です。どのように使用したのかは、後ほど解説します。
すき間防止 マグネットクリップ(ニトリ)
カーテンとカーテンの間の隙間を閉じたいときに活躍するアイテムを調べて見つけました。
小さな磁石がついたクリップです。
挟むだけなので、どんな布でも取付けられ、場所の調整も簡単です。
ぱちっと布と布をくっつけてくれる優秀アイテムです。
ギアータイ
ギア−タイは、タープ用のポールなどを束ねたりするのに使用するものです。
買った当初は使用していたのですが、ポール用の収納ケースを使うようになってから、使っていなかったので、今回活用することにしました。
ギアータイは、自由に形を調整することができるので、カーテンの形を整えることができます。フロントのカーテンの上部に使用しました。
インテリア用品(ダイソー)
ちょっとしたインテリアに、購入しました。
これらがどのように使われたのかは、この後の製作工程や取付の様子でご確認ください!
スペーシアギア 自作カーテンの作り方を解説!
手順はこの通り!
- 車の窓の採寸
- 設計図を作る
- 布に印を付ける
- 布を裁つ
- 三つ折り、まち針で固定する
- 布にアイロンをかける
- ミシンで ひたすら縫う
- ハトメ取付け場所を決めて 印を付ける
- 打ち抜きパンチを使って、穴を開ける
- 両面ハトメを布に取り付け、ハトメパンチで留める
工程⑧⑨⑩でカフェカーテンにしたのは、サイドカーテンの4枚です。
残りのフロントとリアのカーテンは、4辺を三つ折りして長方形に縫うだけなので、⑦までで完成です。
それでは製作開始!
車の窓の採寸
製作したカーテンは、全部で6枚です。
スペーシアギアのフロントの窓のかなり大きめ!奥行きもあって、サイズの設定が難しかったです。
それに比べ、リアはかなりコンパクトなサイズです。
※リア後ろにある小窓は、別にDIYしようと考え中なので、今回は小窓のカーテン製作は入っていません。
設計図を作る
スペーシアギア 製作箇所 | 必要 サイズ | 使用布 サイズ | |
1 | フロント(前方) | 120✕70 | 130✕95 |
2 | リア(後方) | 95✕45 | 95✕45 |
3 | サイドカーテン運転席 | 80✕65 | 95✕70 |
4 | サイドカーテン運転席側後席 | 80✕65 | 95✕70 |
5 | サイドカーテン助手席 | 80✕65 | 95✕70 |
6 | サイドカーテン助手席側後席 | 80✕65 | 95✕70 |
幅95cmの帆布を購入したので、95cmがベースになっています。
幅100cm、110cmの布も販売されているので、その場合は、より大きくしてもよいかもしれません。
※サイドカーテンの横幅80cmは、運転席と後部座席のカーテンとの間にある部分で重ねられる余白を含めたサイズです。
ヒダの部分もあり窓の幅よりも、大きめに用意しています。
布に印を付ける
布を裁つ
採寸したとしていても、切ってしまってからの後戻りはできないので…
この瞬間は、ドキドキしますね!
オレンジ色のラインの部分が、カーテンの上部分になります。
三つ折り返し、まち針で固定⇒アイロン掛け
始めは糸を使って、しつけを考えたのですが、アイロンで三つ折りのあとをつければ、そのまま縫うことができました。
布にシワが多くあったので、全体にもアイロンを掛けました。
ミシンでひたすら縫う
縫う前の採寸、印付け、三つ折りなどにも実は時間がかかりますよね。
どれも直線縫いだったので、ミシンがけ自体は、6枚分縫っても1時間くらいでできました。
ミシンの不具合がなければ、それほど大変ではありません。
ハトメ取付け場所を決めて印を付ける
ハトメの間隔によって、ヒダの形が変わります。
★間隔が近すぎると、ヒダが多くなります。
★間隔が遠すぎると、真っ直ぐなロープに引っかかるだけでカフェカーテンのような味わいが出ません。
穴と穴の間隔は、雰囲気を決める重要な要素なので、しっかりと確認してくださいね。
間隔が近いと、それだけハトメの個数も増えてしますので、ある程度広めでもOKです。
今回は1枚の布に、10個のハトメを配置することにしました。間隔はだいたい9cmほどになっています。
形よく綺麗な形にするためには、ハトメの数を偶数にするのがポイントです
打ち抜きパンチを使って、穴を開ける
ペグハンマーでしっかりと打てば、綺麗な穴が開きます。
打ち抜きパンチは、使用するハトメサイズに合うものをご用意ください。
両面ハトメを布に取付、ハトメパンチで留める
ハトメは表から付ける凸があるものと、それにかぶせるよう裏面に付けるフラットなものの組合せで仕上げます。
連続40個はさすがに握力がいりますが、女性の握力でもしっかりと潰れてくれました。
折り返している部分に留めるので、布は2枚分の厚さになっていますが、問題なく留まりましたよ!
サイドカーテンも完成!!
手作りですが、ハトメがあるお陰でちょっといい感じに見えますよね。
主人は真鍮色のハトメがより味わいがあっていいかなと言っていましたが、私は大満足です!
※真鍮やニッケル素材のハトメも販売されています。
カーテン留めるための準備
ダイソーのステンレス補助プレートを黒く加工しました
貼る場所にあわせて色を変えるとよいですよ!
黒のマスキングテープを購入し、プレートの表面に貼りました。
磁石を使いたい場所が黒だったので、黒のマスキングテープを選んでいます。
これでかなり目立たなくなりましたよ!
裏面は粘着テープが付いています。
スポンサーリンク実際にカーテンを取り付けてみました!
ドキドキの初設置!まずはサイドカーテンを取り付けます
フック付きのツイストバンジーコードを使用
2つの間はおよそ150cm以上あるのですが、伸縮性があるので120cmのバンジーコードでも、楽々届きました。
手前にあるアシストグリップの方は、フックが外れそうだったので、輪にして外れないように固定しました。
ハトメにカーテンを通す
ヒダが綺麗な形になるよう、始めに通す向きなどに気をつけながら通します。
アシストグリップを使っているので…
窓とカーテンの隙間はどうしてもできてしまいます。そこには、何かを掛けたりして、隙間を防ぐよう対策していきたいと思います。
フロントカーテンの取付
フロントガラスにカーテンを付けるというよりも、サンバイザーの辺りにカーテンを吊るすという表現がよいかもしれません。
始めはサンバイザーを下ろして、壁との間に挟むようにも設置しましたが、サンバイザーは上げたままでも設置できることがわかりました。
造花ですが飾ると、ぐっと雰囲気がよくなりました。
リアカーテンの取付
リアは磁石が使えるので、超強力磁石を使って取付ました。
カーテンぽくするために、木の細い棒を使い、木製のクリップで留めています。
カーテンの四隅を磁石で貼るだけでもOKです。
カーテンの膨らみ防止対策
ステンレス補助プレートを車体に取付け、布を押さえるための強力磁石を使用します。
こちらにより、カーテンの膨らみは押さえることができました。
このプレートに直接、強力磁石を付けると、粘着の力よりもずっと磁力の方が強く、簡単にプレートごと取れてします。
布をかませることで、プレートは車体についたまま、磁石を取ることができました。
カーテンの隙間防止対策
カーテンとカーテンの間の隙間がマグネットクリップにより、なくなりました!
フロントとサイドのカーテンも、ニトリのすき間防止マグネットクリップで簡単に連結することができました!
完成です!
S字フックを使えばライトも手軽に吊るすことができます
DIYは、自分好みにレイアウトするのが楽しみの一つ。
造花はなくても良いものですが、車内にいる時間の気分が格段に上がりましたよ!
そして、小さな灯りをいくつかセットするとより素敵な雰囲気になりますね!
自作カーテン製作費と製作時間は?
製作費
多めに買った材料もあります。ここでは、実際に使用した数だけで、製作費を算出しています。
★材料購入品 | 金額 |
・11号帆布 ・ツイストバンジーコード ・磁石用ステンレス補助プレート ・すき間防止マグネットクリップ ・超強力マグネット10個 ・飾り | 3,066 891✕2 110✕3 407✕3 2,866 110✕3 |
合計 | 9,595円 |
★家にあって使用したもの・工具類 |
・ミシン糸 ・両面ハトメ ・両面ハトメパンチ ・打ち抜きパンチ ・黒のマスキングテープ ・ギア−タイ |
ハトメなど、家にない方は新たに購入すると、およそ1万円!
帆布だけでも3,000円以上はかかるので、完成度にこだわるなら6,000〜10,000円は、予算したほうがよいかもしれません。
自分だけのオリジナルをつくるなら、ある程度の投資は必要ですね!
製作時間は
およそ3〜4時間!
何日かに分けて製作していたので、正確な時間はわかりませんが、全て材料が揃っていて、一気に製作するならおそらく、1日あれば、完成します。
構想や買い物に、時間がかかりました…
でも、自分らしい空間にしようというDIY自体が楽しいですよね!
早く車中泊キャンプへ行って、キャンプ場でもこのようにレイアウトしてみたいです!
「Possibility.Labo*ポジラボ」では、北海道のキャンプ場や車中泊、アウトドア情報を発信しています。
twitterでも北海道から最新の情報を届けますので、ポジラボan(@Possi_Labo)のフォローもよろしくお願いします!
こちらの動画でもカーテンDIYの様子をご紹介しています!
リアにある小窓とこちらのフックを使ったDIYも計画中です!
初めての車中泊旅体験記はこちらです!
カーテン製作前に行った美瑛旅の記事です。この時は、まだ家にある布を使って、仮のカーテンで車中泊しました。