車好きの人に「この車、ちょっとこだわってるね」とついつい思わてしまう、こだわりのカスタム。
その1つが『エンブレム塗装』です。
ノーマルのクロームのキラキラ感が、マットブラックや艶消しグレーになるだけで“オフロード感”へバーションアップ!
正直、エンブレムを塗るだけで印象が一気に引き締まります。
実は、我が家、ラバー塗装に挑戦し、一度失敗しました…
手軽にできるカスタム方法として、エンブレムを車体から外さず、こちらのラバーペイントをする施工も、多くの人が実践しているのですが…
立体感があるパーツで、しかも細かな隙間がある複雑な構造の場合、難しい!
リアの2つは取り外さず、エンブレムのみ外してラバー塗装したのですが…どちらのパーツも、側面だけ残そうとしてもうまくできませんでした。
平らな部分をマットテイストに塗装するくらいなら、きっと手軽にできてよいのですが…
エンブレムの細かな部分まで、満足の行く仕上がりにはなりませんでした。
ラバー塗装をすべて取って、別の方法で再塗装!その方法をお伝えします!
ちょっと遠回りした結果、車体からエンブレムを取り外しての完全塗装に作戦変更。
施工の手間は外さないときに比べて時間も労力もかかりますが、材料費たった3,000円ほど。作業時間は、慣れている人なら1〜2時間でできると思ます。(乾燥時間を除く)
それで完成度の満足感が全く違うので、チャレンジする価値ありだと思いませんか?
無理に取り外して、
「エンブレムを壊さない」
ここだけ慎重にすれば、初心者でも無理なく取り組めるDIYです。
エンブレム塗装に必要なアイテムを用意すれば、それほどのリスクはありません。
この記事では、エンブレム塗装に必要な工具や手順を写真つきで、徹底ガイドします。
北海道でジムニーキャンプ、愉しんでいます!
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エンブレム塗装は「ジムニー愛」を見せる第一歩!?
記事だけではわからないという人は、InstagramやYouTubeの動画でもご確認ください。
Contents
【エンブレム塗装DIYで用意するもの】購入品&工具
我が家が用意したもの
Amazon購入&すでに家にあるものを活用しました
- プライマー ★
- 塗装用スプレー(マットタイプ)
- エンブレムはがしライン ★
- 脱脂クリーナー
- 車輛用両面テープ ★
- 紙やすり
- マスキングテープ
- 手袋
- 新聞紙、段ボール等、塗装の飛散保護に使用するもの
我が家が今回のDIYで買い足したのは★がついている①③⑤のみ。費用は3,000円以下でできました。塗装用ラッカースプレーを購入しても3,500円ほどでできると思います!
①アサヒペン 塗料 ペンキ 高耐久ラッカースプレー 300ML ツヤ消し黒
すでに別のDIYでも使用していたツヤ消しマットタイプのラッカースプレー。アサヒペンのものを使用しました。
②染めQ プライマー スプレー ミッチャクロン マルチ 420ml
今回買い足したアイテム。プライマースプレーです。これにより塗装の密着度が変わるので、使用をおすすめします。
③エーモン(amon) エンブレムはがし ライン約30cm(予備ライン付き)
強力な紐であれば何でも良いかもしれませんが、価格も安かったので、こちらを購入しました。
エンブレムを無理に取って壊れては大失敗に。わずか200円ほどのアイテムで、壊れず済むなら保険ですよね。
④脱脂剤 シリコンリムーバー (家にあるパーツクリーナーで代用しましたが)
我が家は、家にあったパーツクリーナー「DCMパーツクリーナー 840mL T-AZ1」を使用しましたが、塗装前の脱脂には、『シリコンリムーバー』が最適のよう。
パーツクリーナーは金属に最適なので、プラスチック塗装をする場合にはこちらのシリコンリムーバーをご用意ください。
⑤3M スコッチ 車輛用 両面テープ 幅15mm長さ10m
取り付け用金具がなく、両面テープで付いているというエンブレム。前方も後方も外してわかりましたが、両面テープで付いているだけ。
信頼できる強力な車輌用の両面テープを選ぶと良さそうです。
⑥紙やすり
目の粗さは細かいもので良さそうです。表面がさ〜っと白っぽくなるようにヤスリがけをします。家にあればそちらをご使用ください。
その他に必要なのは、傷保護と目印のためのマスキングテープ、脱脂する際に着用する手袋。
スプレー塗布の際は周りに塗料が飛散するので、段ボール等で壁をつくり、下に敷く新聞紙などもご用意ください。
【手順】プロっぽく仕上げる11STEP
手順を細かく解説
11STEPは、どれも簡単です!
STEP1:エンブレムの粘着物をドライヤーで温める
STEP2:マスキングテープを貼る(位置のガイド)
STEP3:エンブレムと車体の隙間に糸を通して外す
STEP4:外した車体とエンブレムの裏面の粘着物除去
STEP5:紙やすりで表面をザラザラにする
STEP6:プライマー塗布(塗料の密着力を爆上げ)
STEP7:ラッカースプレー塗装(薄く3回が鉄則)
STEP8:しっかり乾燥
STEP9:両面テープをパーツ裏面に貼る
STEP10:車体に塗装後のパーツを取り付ける
STEP11:ガイドとなるマスキングテープを剥がす
STEP1:エンブレムの粘着物をドライヤーで温める
※なぜすでにエンブレムが黒なのかというと、前段で触れたラバー塗装に一度トライしていたから。
この次の写真だとわかるかもしれませんが、側面がきれいに塗装できませんでした。
ジムニー(JB64)のリアエンブレムは両面テープ固定なので、ドライヤーで温めると取れやすくなります。ポータブル電源も用意して、ドライヤーをかなり近づけて温めました。
STEP2:マスキングテープを貼る(位置のガイド)
※SUZUKIの上の部分、すでにラバーが剥がれて銀色が見えていますよね(笑)
取り外して塗装し直します!
外した位置がわからなくならないように!
エンブレムは両面テープ固定。取付金具などもないので、外したあとはどの場所だったかわからないということになりかねません。
ガイドとなるよう、エンブレムが斜めにならないためにも、4辺を囲んで貼ります。
※1と2の工程は逆でも良いかもしれません。
STEP3:エンブレムと車体の隙間に糸を通し外す
裁縫の糸を使用すると切れてしまうかもしれません
釣り糸がある人は釣り糸でも代用できそう。専用アイテムも200円以下だったので、探し回るより、Amazon購入も便利かもしれません。
粘着物を横から切っていくような手応えになります。
STEP4:外した車体とエンブレムの裏面の粘着物除去
外した後の車体の粘着物とりに、時間がかかりました
ドライヤーを使って温めたので、エンブレムを外すのは簡単にできたのですが、この粘着物をきれいに取り去るための工程に時間がかかりました。
2人で3箇所を手分け。さらに外したエンブレムの裏面も同様に粘着物があるので、取らなけばいけません。
※ラバー塗装で失敗していたので、そのラバーも取った後がこのような銀色です。
塗装するエンブレムの裏面は見えないので、溶剤などを使っても良さそうですが、車体の表面の粘着物は、ボディの塗装が薄くなっては困るのでクリーナーなどを安易に使用しないようにしてください。
※次回のDIYになります、ダミーアンテナもこのタイミングに一緒に塗装しました。
STEP5:紙やすりで表面をザラザラにする
塗料がより定着するための工程です
エンブレムは基本“プラスチック or メッキ”。そのままだと塗料がのりません。
次に使用する「ミッチャクロン」だけでも効果があるとは思いますが、マットテイストに仕上げることもあり、紙やすりで磨きました。
磨くと言っても、つるつるにするのではなく、ザラザラにするというのが正しい表現です。
STEP6:プライマー塗布(塗料の密着力を爆上げ)
名前もいいですね、ミッチャクロン!
「ミッチャクロン」。これを吹くだけで、塗料の食いつきが3倍増すと言われています。
長期間使用するエンブレム。念には念を入れて、できることはしっかりとしておきたいですね。
よりムラなくきれいに仕上げるために3回繰り返す
このプライマー塗布は1回軽く吹きつけるでOK。
使用する際は、プライマーの使用方法をご確認ください。10分乾燥以上乾燥させてから、次の工程塗装へ進みます。
ポイントは、「やりすぎ厳禁」「軽くサラッと」でOK。
STEP7:ラッカースプレー塗装(薄く3回が鉄則)
よりムラなくきれいに仕上げるために3回繰り返す
- ■1回目→“下地がまだ透けてる”くらいでOK(5分乾燥)
- ■2回目→うっすら色が乗ってきた(10分乾燥)
- ■3回目→均一に仕上げる(15〜20分乾燥)
いきなり厚塗りしない!これが最大のコツ
吹きすぎると「タレ」や「気泡」の原因に。
いい感じに塗装できましたよ!
風が強い屋外、湿度が高すぎる日、直射日光の下は避けてください。
STEP8:しっかり乾燥
このあと裏面に両面テープを貼る作業などで持って作業します。乾燥後ではないと、塗装がよれてしまうので、しっかりと乾燥させてください。
STEP9:両面テープをパーツ裏面に貼る
隙間がないように、これでもかというほど張りました(笑)
両面テープなので、取り付ける直前に赤いシールを剥がしていきます。
STEP10:車体に塗装後のパーツを取り付ける
正面のエンブレムは溝があるので、曲がる心配はありません。
後ろの2つのパーツは、マスキングテープの位置を頼りに、曲がらないように貼付け。
STEP11:ガイドとなるマスキングテープを外す
マスキングテープをすべて剥がせば、完成!!!
【注意点&落とし穴】失敗を防ぐためのリアルアドバイス
【ビフォーアフターで違いは歴然】我が家が意識した点と失敗点
【失敗談】スプレー時は無風空間がベスト ゴミも密着
実はよくよくみると、エンブレムの表面に、つぶつぶしたものが…
屋外でミッチャクロン&マットラッカーを吹き付けたので、風で砂のようなものが飛んできていたのかもしれません。
遠目ではわからないので、やり直しはしませんでしたが、綺麗さを追究する人なら、気になるかもしれません。
塗装を始めてからのゴミの付着は、取ろうとするとその部分だけムラができてしまいそうなので、致命的…
ラッカーの注意点にもありましたが、高温多湿の日などは向いていないようです。
塗装する環境で仕上がり具合が変わりますので、できるだけ配慮してくださいね。
厚塗りしすぎると「タレ」が発生します
とにかく薄く、3回以上に分けて、焦らない。
以前、別のアイテムを塗装したときのこと。しっかりと塗装したいと、厚く重ねてスプレーしていたのですが、やりすぎて、液が垂れてしまいました。
重ね塗りすることを考え、「一度に塗布するようは控えめ」くらいがよいかもしれません。
車の近くで塗装スプレーを掛けない
スプレー塗装するところを囲まないと、スプレーは飛散します。
間違っても、車のボディの近くでは施工しないでくださいね!
乾燥はしっかりと
触ってOKでも、“24時間放置”が安心。
一気にDIYを終わらせたい一心で、気が焦りがちですが、ここは我慢。
取り付け前にしっかりと定着させるためにも、乾燥時間は確保しましょう。
プライマーを省くと剥がれるかも!
ミッチャクロンを塗るだけで仕上がりと未来が変わる。
その言葉を聞き、今回ミッチャクロンを購入しました。
屋外走行が長いですし、洗車も良くするので、塗装のレベルはやれるだけ高めておいたほうが安心です。
後からできる施工ではないので、DIYする前に用意すると良いですよ!
ワンランク上を目指すなら
- マットカラー×クリア仕上げ:ツヤ消し+耐久性UP
- ボカシ塗装 or ラップ塗装:カスタム感MAX(上級者向け)
- 前後エンブレム色を変える:センスで勝負したい人向け
いろいろなパターンに挑戦できるのも、DIYの楽しさ。
我が家は、大人シックなシンプルさを求めていたので、マットブラックにしました。
個性を出すなら色々試しても良いかもしれませんね!
【まとめ】エンブレム塗装で“こだわり大人ジムニー”に格上げ!
材料費:3,000〜4,000円
車輛用両面テープ866円+剥がす道具195円+プライマー1700円=2,761円
すでにあったスプレー塗料を使用したので、新たに買い足したのは3アイテムで合計2,761円でした。
定価よりも安くなっていてAmazonで購入できたので、おおよそ4000円の予算があればDIYでできますよ!
施工を業者にお願いしなくても、本格的な塗装ができます。
所要時間:準備含めて約2時間
取り外す、取り付けるのは約5分。
粘着物を綺麗に剥がすのに30分から60分(二人作業なので一人なら1時間ほどかかるかもしれません)
塗装は、次の塗装までの乾燥時間を入れても60分ほどでできるので、作業としては約2時間あればできます。
両面テープを貼って、本体取付は翌日などに行う方が良いですよ!
難易度:★★☆☆☆
粘着物剥がしの作業が地道な作業となりますが、それ以外は本当に簡単。
エンブレムを破壊だけしないように、丁寧に焦らず作業してください。
完成度は、ジムニーの“顔”を大きく左右する超重要カスタム。
塗装のノウハウが身に着けれれば、いろいろなカスタムに応用できそうです。
DIYはカスタムは自己責任となりますが、満足感はより高まりますよ!
トライしてみたいという方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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