普段はキャンプを楽しんでいる夫婦が、スズキの軽自動車スペーシアギアに、ベッドキットを取り付けて、車中泊に初挑戦した体験レポートです。
★予約していなくても、天気のよい方面へ旅に行きたい。
★2泊3日と連泊するなら、1泊目を車中泊、2泊目にテント泊ができるようにしたい。
そんな経緯で、始めた車中泊。
夫婦2人でも軽自動車で車中泊が楽しめるのか、徹底検証!
今回は、その第一弾の車中泊体験レポートです!
北海道の旅気分も写真で味わいながら、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事では、これから車中泊を始めようと考えている方や、MGRベッドキットが気になる方に参考にしていただける内容です。
✔2人で軽自動車泊は可能なのか
✔ベッドキットがあると本当に快適なのか
✔ベッドキットの取付は簡単なのか
✔寝心地はどうだったか
✔車中泊場所は確保できたのか
✔初めての車中泊を終えて感じたことは何か
【軽自動車で車中泊】準備〜出発まで
車中泊はいつものキャンプ道具よりずっと少ない荷物でOKだった!
テントもタープも、ポールも大きいテーブルも、ストーブ類も持ちません。
今回は1泊で、キャンプ場の利用の予定がなかったので、キャンプ用品は置いていきました。
2人分の荷物をご紹介します。
★ ナンガ寝袋2つ
★ ハクキンカイロ
★ 湯たんぽ
★ 使い捨てカイロ
★ ブランケット2枚
★ ひざ掛け3枚
★ フォームパット(マット)
エンジンを切った車内がどれほど寒くなるのかわからなかったので、防寒アイテムを多めに用意しました。
★ コベアキューブ(カセットコンロ)
★ ガス缶2本
★ コロダッチオーバル(鍋)
★ メスティン
★ まな板
★ オピネル(包丁)
★ パット(皿)
★ 箸・スプーン
★ コーヒーケトル
★ コーヒーミル
★ コーヒーサーバー
★ コーヒーフィルター
★ タンブラー2つ
★ フライパン&蓋
★ 栓抜き
★ ウエットティッシュ
★ キッチンペーパー
★ キッチンクリーナー
コーヒータイムを楽しみたいので、コーヒーアイテムが多め。
荷物を減らしたいならインスタントやドリップコーヒー、スティックコーヒーでも良さそうですね。
料理も外食やお弁当、鍋セットなどを購入して簡単調理にすれば、さらに減らせそうです。
★ ベアボーンズビーコンライト
★ ヘッドライト2つ
★ ゴールゼロ(ライト)
★ UNIFLAMEテーブル
★ ミニ脚立
★ ヘリノックスチェア2つ
★ 室内外温度計
★ 一酸化炭素警報機
★ サーキュレーター
★ 布3枚(カーテン用)
★ 洗濯バサミ
★ 麻ひも・パラコード
★ 養生テープ
★ タオル
★ 雑巾
これらを無印良品の頑丈ボックスとトタンBOXに入れて持ち込みました。
着替えの衣類・防寒着をソフトボックスに、食材をクーラーバッグに入れれば完了です。
この他には、カメラ、レンズ、三脚やモバイルバッテリーなどカメラ機材も積み込んでいます。
車の荷台に付けたキャリアは全然必要く、かなりコンパクトに収納できました。
収納を工夫&積み込み
後部座席とベッドの間には、衣類や寝袋、防寒着を入れて、手前にカゴを置きました。
ベッド下に入る収納サイズは25cm以下のものです。今回は、家にあったカゴを3つ使用しました。
行き先は車中泊OKの道の駅
どこなら宿泊できる?
道の駅なら車中泊がOKという訳ではありません。
今回見つけたのが、美瑛にある「道の駅びえい 白金ビルケ」という2018年5月にオープンした道の駅です。
直ぐ近くに有名な観光地、美瑛の「青い池」がある場所です。
24時間利用が可能なトイレが駐車場横にあり、夏はキャンピングカーサイト(有料)まである道の駅です。
周りに撮影スポットも多くあったので、美瑛を目指すことにしました。
こちらの道の駅ガイド本はかなりおすすめです!
ご当地グルメや駐車場の広さ、営業時間が全てまとまっているので、車中泊旅をするなら必読書です!
【軽自動車で車中泊】いよいよ出発!目的地は美瑛!
移動の運転が楽しかった!
スペーシアギアの納車後、初めての長距離ドライブでした。
アウトドア好きが気に入ったSUV感満載のスズキの軽自動車です。
どのような車を車中泊に使用しているのか気になる方は、ぜひこちらの記事もチェックしてくださいね!
クルーズコントロールやパドルシフトを操作して、高速道路や峠のようなアップダウンがある道も快適に運転。
走行中のベッドキットの振動による音も全く気にならず、しっかりと固定されている様子。
安心して運転することができました。
時間を気にせずに気ままに寄り道
占冠村道の駅「自然体感しむかっぷ」
占冠村道の駅「自然体感しむかっぷ」は、何度が訪れたことがあったのですが、薪ストーブがあったなんて、これまで全く気が付きませんでした。
暖炉の上のストーブファンは、我が家のキャンプでも使用していますが、ここでも使われていて嬉しくなりした!
富良野と言えばカレー!
オムカレーで有名な富良野。人気のカレー屋さん「唯我独尊」へ行きました。
もちろん、「ル〜ルルル〜」でルーをお代わりしましたよ!
昼過ぎの訪問だったこともあり、お客さんも少なめ。スパイシーなカレーが美味しかったです!
目的地がキャンプ場ではない旅は観光三昧!
美瑛入り!
美瑛入したのが、すでに15時。
いつものキャンプなら急いでテントの設営ということろですが、今回は設営はありません。
チェックインの時間も気にすることなく、訪れた土地をゆっくり観光、カメラ好きなのでゆっくり撮影できるメリットを実感しました。
美瑛の撮影スポット①「ジェットコースターの路」
真っ直ぐ!そして何度も起伏する路。確かにジェットコースターのようですね!
びえい道の駅「丘のくら」
美瑛には、「白金ビルケ」のほかにも「丘のくら」という道の駅があります。
まずは、美瑛の中心街にある道の駅「丘くら」に立ち寄りました。
2階で開催されていた写真展を見学。美瑛の絶景写真がたくさん展示されていました。
この日はソフトクリームが半額だったようで、すでに完売…ソフトクリーム目的で立ち寄っていたので、食べられず残念でした。
代わりにご当地グルメをゲット!
車で美味しくいただきました!
地元のスーパーで買い出し
初めての車中泊料理へ向けて、食材をスーパーで調達。
鍋料理の材料と翌日の朝食の材料を購入しました。
旅行中は、何時に閉店するかわからないスーパーが多いので、寄れるときに寄るようにしています。
撮影スポットで展望台に駐車&撮影タイム
夕暮れ時の「親子の木」
この時間は、他にもたくさんのカメラマンが来ていました。山の向こうに落ちる夕陽と美瑛の丘と親子の木。
少し雲が多めでしたが、撮影できてよかった!
「セブンスターの木」
駐車場があり、展望台のようになっていました。
陽が落ちる時間帯は、ひっきりなしにカメラマンが来て、次のスポットに移動。たくさんの人が撮影していました。
親子の木と星空
陽が完全に落ちるのを待って撮影した1枚。
晴れてくれたので撮れました。美瑛の記念になりました!
【軽自動車で車中泊】道の駅美瑛「白金ビルケ」に到着!
車中泊場所に到着!
撮影が終わり、いよいよ車中泊場所の道の駅「白金ビルケ」へ。
道の駅利用は、宿泊目的ではなく、休憩目的です。
星景写真を撮影していたので、すでに20時を過ぎていました。
訪れた時は2台のキャンピングカーがすでに停車。その後、翌朝までに2台ほど増えました。
道の駅については、こちらの記事で紹介しています
ベッドキットを組立
ベッドキットでフルベッドモードへチェンジ!
移動が完了しないとフルベッドモードにすることができません。
周りや車内が暗いと作業が大変なので、明かりを多めに準備してから取り付け作業を開始。
2回目以降は本当に簡単!
取り付けるボルトは、すでに付いている状態なので、「①ボルトを緩めて②フレームを置いて③ボルトを締める」この3ステップで簡単に取り付けることができます。
すでに後方はベッドが完成している状態なので、助手席と運転席部分の取付は約10分ほどで完成。
スムーズに、フルベッドモードにすることができました!
初回の組立方法やベッドキットの構造等についてはこちらの記事で解説中!
【軽自動車で車中泊】車中泊料理に挑戦から就寝まで
初回から張り切って鍋料理!
UNIFLAMEのテーブルの上に、コベアキューブを乗せて鍋料理。
食材を切って、肉と野菜を炒めて、あとはスープを作って煮込むだけ。
それでも、鍋から汁が溢れないように、いつも以上にスープは少なめ、火は小さめで加熱しました。
メスティンは、ポケットストーブと固形燃料を使って、ご飯を自動炊飯。
周りに燃えやすいものを置かないようにし、窓も3cmほど開けて換気に充分気をつけて調理しました。
就寝 ベッドキットの寝心地は?
MGRベッドキットには、厚めのスポンジが入っているので、座っていても硬さは感じません。
主人は寝袋だけでも、コットで寝る時以上に快適に寝られたそうです。
私は、モンベルのフォームパットを敷きましたが、キャンプ場でのコット使用とかわらない寝心地でしたよ!
ベッドキットは、底冷え対策にもなりました!
実は、車内車外温度差による結露を気にして、窓を数センチ開けたまま就寝しました。
ナンガのダウン寝袋のおかげで、寒さを感じませんでした。車下からの冷気も全く感じられず、快適!
ひざ掛けや湯たんぽも持参していましたが、必要なく寝られました。
【軽自動車で車中泊】朝食から出発まで
朝食のホットサンドが美味しかった!
早朝7時前、朝食を済ませます。後のドアを開放して、朝の時間を楽しみました。
朝食は、スーパーで購入したメンチカツコロッケとチーズを挟んだホットサンドとコーヒー。これが絶品!
油跳ねを気にしないで調理できるホットサンドメーカーは、車中泊調理向きアイテムだということも判明!
ホットサンドの具材を変えて、いつでも楽しめそうです。
洗い物はエコキッチンクリーナーで!
朝食で使った食器類をエコキッチンクリーナーでさっと拭いて片付け。
洗い物ができない冬キャンプや車中泊の必需品です。
キャップ2杯分の洗剤を200mlの水で希釈して使用します。食器に吹き付けて、汚れを拭き取ればOK。
最近話題になり、使用しているキャンパーが増えました。
下のリンクのエコキッチンクリーナーのキャンプバージョンのボトルを使用しています。
撤収 わずか20分!?
ベットキットを10分で分解。
ベッド下にそれぞれ荷物を移動させたら、もう完了です。
使用した道具が少なく、荷物の積み込みも移動だけなので、本当に簡単です。
あっという間に、撤収完了、出発準備が整いました。
【軽自動車で車中泊】次の目的地から帰宅まで
出発したらいきなり素敵な景色だった!
白金ビルケから青い池に向かう道。山が綺麗でした!
このあと通ったビルケから麓郷方面へ向かう道からの景色も、絶景でしたよ!
2km先にある「青い池」へ
国内外からの観光客、大型ツアーバスも多数訪れる北海道の超人気観光スポットですが、3月の早朝なら、休日でも訪れる人の数はまばら。
混んでいると順路に従って進まなければいけません。
カメラ撮影は他の人の邪魔になってしまうので、このように空いている時間が一番!
現地入りして早朝、もしくは車中泊できるなら夜間の撮影がベスト!
このようにアクティブに動けるのが車中泊のメリットですね。
そのまま帰るのはもったいないので、いろいろ寄り道♪
撤収が早く、出発時刻が早かったため、色々撮影しながらもまだ、10時!
キャンプ場にいたなら、きっとまだ片付けの真っ最中の時間…
北海道スイーツ 中富良野「サンタのヒゲ」
7年ほど前にも食べたメロンの上にソフトクリーム乗った北海道スイーツのお店「サンタのヒゲ」に、10時すぎに到着。
10時半の開店を待って、今回は、十勝小豆もプラスされた、「サンタのへそ」を注文しました。
どの季節に来てもメロンが食べられるなんで凄いですよね。甘めのソフトクリームが美味しかったです!
フラノマルシェをぶらり
このあとは、高速道路を利用するだけだったので、運転の休憩と昼食調達のために立ち寄りました。
フラノマルシェ2は初。2015年にオープンしていたのですね。クレープや「なまら棒」を食べました。
帰宅後の片付けも荷物が少ないので楽でした!
行きと同じ道、高速道路に乗って帰宅しました。着いたのは15時すぎ。遠出した割りには、早めに帰ることができました。
帰宅後の荷物の片付けも、一瞬で終わりました。荷物が少ないって、本当に楽ですね。
キャンプに行く時の荷物が、多くなりすぎているだけかもしれませんが…
後部座席に人を乗せる予定がない時は、ベッドキットはそのまま積んでいてもOK。
ベッドキット取付で2段になっているので、キャンプに行く時に、どれくらい収納ができるのか、次回試してみたいと思います。
車中泊を初体験してわかった便利アイテムはこれ!
便利アイテム①無印良品頑丈ボックス&脚立
低床が特徴的なスペーシアですが、ベッドキットを組み立てることで、地面からベッドまでの高さがかなりあります。
そこで活躍したのが、無印良品の頑丈ボックスと脚立です。乗り降りの際のステップとして使用できました。
場所を取りたくないなら、折りたたみ式の脚立がベストですが、頑丈ボックスは、荷物をまとめるられるので一石二鳥。
ここの上からなら、靴も届くので、車内へ靴をしまう時も簡単にできました。
便利アイテム②寝袋を収納袋に入れてクッションに!
ナンガのダウン寝袋は、空気が入ると凄く膨らんで、場所を取ってしまうのですが、モンベルの寝袋収納袋に入れて、即席クッションに。
背もたれができて、車内でもソファのようにくつろぐことができました。
こちらの保管バッグも購入しましたが、2つが1つに入るほど大きなクッションができて便利ですよ!
便利アイテム③小物の管理に便利なウォールポケット
ランド&BCのエプロンパーツなのですが、ハンドルにうまく引っ掛けてウォールポケットのようにしたら、凄く使いやすかった!
暗い車内だと、小物の管理が大変です。
ヘッドライトや、携帯電話、車の鍵などの小物をポケットに入れておくと、すぐに出せてとても活躍しました!
これから試してみたいアイテムがたくさんあります!
パラコードとS字フック
パラコードやS字フックなどがあれば、ライト等もかんたんに吊り下げられそうなので、これら本格的にカスタマイズしたいです。
目隠しカーテンは帆布で
家にあった帆布を持っていき、窓に挟んだり、養生テープで貼ったりしてカーテンにしてみました。
帆布は厚地でやや重いのですが、光を通さないので車内で明かりをつけていても、外に人の影は全く映りませんでした。
やや重いのが気になりますが、ナチュラルな風合いの布がいい感じでした。
試しに使ってみた帆布でしたが、今後、カーテンとして正式に作り変えてみようと思います!
【追記】自作カーテンを作りました!制作予定の方は、ぜひ参考にしてください!
初めての車中泊を終えて 感想・まとめ
車内で作業するにはちょっと手狭だけど、工夫次第で改善できそう!
一人なら、狭さは感じません。
ただ大人2人が調理したり、荷物を整理して移動させたりとなると、窮屈さがありました。
軽自動車の場合、しかもベッドキットを取付た状態なので、立って移動できず、座った状態で活動するので、当然ですよね。
ただ、作業なく食べているとき、座ってくつろいでいるとき、寝るときに関しては、まったく問題なし!
ものを極力少なくしたり、使うものだけをベッド下から取り出すように工夫して、スペースを広めに確保できると、もっと快適に活動できそうです。
こたつ&ソファー空間が最高だった!
いかがですか?このこたつ空間!
UNIFLAMEの天板とテーブルの間にペンドルトンのブランケットを挟んでこたつにしてみました!この中に湯たんぽを入れれば完成です。
足を伸ばして座れば、大人2人並んで座っていても、狭さは感じませんでした。
これが一番のくつろぎスタイルだったので、次回からは、これをベースに配置を考えたいと思います!
収穫が多かった初車中泊!
- 宿泊地選択に意外と気を使う
- 時間に縛られずにアクティブに動ける
- ベッドキットは約10分で組立、分解が可能
- ベッド下の収納がかなりいい
- ベッドの寝心地◎大満足
- 結露発生防止、匂い、油、ガスの危険性などを考えて調理はなるべく簡単にするべき
- こたつ空間が最高に良かった
- 無印頑丈ボックス&脚立は必須アイテム
- カーテンは帆布生地でよさそう
- スペーシアギアのターボ車は、高速道路も峠もスムーズに運転ができた
- 明かりは何個あってもいい必須アイテム
- エコキッチンクリーナーも必須アイテム
- ホットサンドメーカーは最適調理アイテム
今回の車中泊を愉しんでいる様子をYouTubeで公開しています!
次回へ向けてまた作戦を練りたいと思います!
やや寒さの残る3月でしたが、MGRのベッドキットとナンガのダウン寝袋のおかげで、ほとんど寒さを感じず快適に寝ることができました。
大人2人で軽自動車ので車中泊は可能!
これから、キャンプ道具も積んで、ぜひ2泊3日の旅を計画したいと思います。
そして、1泊目の車中泊と2泊目のテント泊、どちらのメリットも活かしつつ、色々な土地でアクティブにアウトドアを楽しみたいと思います!
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今後、改善した点もご紹介していく予定です。YouTubeでも公開していますので、お時間があれば、ぜひ見てみてくださいね!