これまで一部の人に利用されていた秘密の冬キャンプ場。
2020−21年冬から正式営業が開始されました!
場所は、フラワーランドかみふらの。
夏は、約10万㎡もの広大な花壇と雄大な景色が無料で愉しめるため、多くの観光客が訪れる富良野でも有名なお花畑です。
そのお花畑が、冬にキャンプができる場所として開放されました!
初シーズンにも関わらず、週末を中心に多くの方が来場。
2月は多い日で7組、3月でも週末は利用者が絶えなかったそうです。
InstagramやYouTubeでも冬キャンプしている様子が紹介され、気になっていたという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ぜひ「フラワーランドかみふらの」で冬キャンプをしてみたいという方へ、施設情報や絶景冬キャンプの魅力を、写真を交えてたっぷりとご紹介します!
※2021年の営業は残念ながら3月21日(日)で終了します。
フラワーランドかみふらの 魅力まとめ
- 正面に十勝岳連峰の山々がきれいに見える
- 雪中キャンプが愉しめる
- 富良野の夜景が愉しめる
- 静かなキャンプが味わえる
- 朝陽や夕陽が見られれば、絶景!
- 星空満喫
- 焚火ができる
ただし、炊事場はありません。冬季に利用できるトイレまでは200mほど歩かなければいけません。
キャンプ場らしい施設を期待される方の中には、不便さを感じる方もいるかもしれません。
たとえ施設が充実していなくても、サイトまでの荷物運びが大変でも、「フラワーランドかみふらの」には、キャンプしてみたくなるような絶景がありましたよ!
利用状況が悪いなどの事例があれば、冬営業しないことになる可能性もゼロではありません。
2021ー22年冬営業については、また来季の知らせがありましたらこちらのページでもご紹介します。
※この記事は、「フワラーランドかみふらの」の取材許可を頂いてまとめています。
フラワーランドかみふらのまでのアクセス&駐車場
所在地
■北海道空知郡上富良野町西5線北27号
アクセス
- JR上富良野駅から車で約10分
- 富良野市街フラノマルシェから車で約25分
- 美瑛町から車で約15分
- 旭川空港から車で約30分
駐車場
手前の右手にキャンプができるエリアがあるのですが、そこを通り過ぎて、まずはこちらの建物へ向かってください。
駐車場は広くありました。
宿泊者はこちらの駐車場へ受付後に移動します
白樺の木々が並ぶ横に、駐車場があります。
しっかりと除雪されているので、安心して停められます。
お問合せ先
0167-45-9480
フラワーランドかみふらの 冬キャンプ基本情報
営業基本情報
営業期間
冬季のみ
2020年11月から冬キャンプ営業が始まり、12月19日から1月17日は一旦休業。
その後、積雪状況や雪解けを考慮し、2021年は3月21日までの営業が発表されました。
チェックイン
13:00〜15:00
※前日に宿泊者がいない日は、早めのチェックインでもOKですよと親切に案内いただきました。
チェックアウト
12:00
デイキャンプ
9:00~
売店営業時間(管理人駐在)
■11月 9:00~17:00
■12月〜3月 9:00~16:00
予約&受付方法
予約方法
電話予約が必要です。
営業時間内(9:00~1600)に売店へご連絡ください。
もしくは、HPの冬キャンプページ内にある、お問い合わせフォームからも可能です。
私は、前日に電話予約しました。
受付方法
「フラワーランドかみふらの」の売店がある、こちらの建物内で受付を行います。
電話予約の際に、名前、人数、連絡先を伝えていますが、改めて、受付でこちらの用紙に必要事項を記入します。
来園前に予約が必要ですので、連絡してくださいね!
キャンプ場 サイトの種類と使用料金
大人1泊2日 | 1,000円 |
小学生以下 | 500円 |
デイキャンプも、宿泊と同じ料金です。
チェックイン手続き
こちらの許可証を受け取ります
売店でチェックイン手続きをすると、車のダッシュボードに提示する「駐車許可証」とテントに提示する「園内宿泊許可証」がもらえます。
チェックアウト手続き
売店がある建物の玄関に、返却BOXがあります。
売店の営業時間外に返却する場合は、受付時に受け取った「駐車許可証」と「園内宿泊許可証」をこちらのBOXに投函すれば、チェックアウトは完了です。
売店営業時間中は、手渡しで返却します。
チェックアウトが12時までというのは、ゆっくりできて嬉しいですね!
フラワーランドかみふらの 施設・設備情報
施設・設備
売店のレジが受付カウンターになります
建物の入口正面に売店のレジがあり、そこがキャンプ受付場所になります。
売店の奥には、団体客が食事が摂れる広いスペースや軽食が愉しめるイートインコーナーもありました。
夏季シーズンは、富良野観光の団体客も受け入れられる広いスペースになっています。
富良野ワインが購入できます!
園内の至るところに自動販売機がありましたが、冬季は使用できません
園内の様々な場所に自動販売機がありましたが、冬季は使用休止中。
お茶が売店にも販売されていましたが、種類は豊富ではないので、持参される方が良いですよ。
トイレ
24時間利用できるトイレが、売店建物の駐車場の右手奥にあります。
和式中心の簡易水洗トイレで、洋式は1室だけありました。ウォシュレットはついていません。
でも、トイレ内に暖房があって夜も暖かかったですよ!
ラベンダーの香りのハンドソープが並んでいました。
炊事棟
炊事棟はありません!
炊事場がないので、あらかじめ水を用意することと、排水できる場所がないので、食事後は汁までしっかり食べ残しがないようにご注意ください。
ゴミ回収はありません 灰捨場あり
ゴミの回収はありませんので、持ち帰りください。
灰捨用のドラム缶は、キャンプサイト出口部分、駐車場との堺にありました。
遊具・広場
展望台はありますが、遊具はありません。
ひたすら雪原が広がる場所。
高台ですが柵もありませんので、雪遊びにはご注意ください。
注意事項
焚き火
直火は禁止です。焚き火台使用で、焚き火OK。
下に広がる花壇のことも考え、断熱性の高い焚き火台シートを重ねて使用するなど、工夫してお愉しみください。
フラワーランドかみふらので冬キャンプする前に知っておいてほしい5つのこと
①雪原なので、底冷えが厳しい場所です
“マイナス10℃以下は当たり前”そのくらいの防寒対策が必須です
雪を踏み固めて設営するため、雪による冷気が凄い!
温かい靴を履いていても、長い時間立っていると足が冷えてきました。寝る時は、ハイスタイルのコットなどの底上げが効果的です。
昼間はプラス気温になる比較的暖かい日に利用しましたが、そんな日でも夜はマイナス10℃まで下がりました。
1月2月の冷え込みは、もっと厳しいと思います。
下は花壇なので、除雪せずに踏み固めて設営します
深い雪の上に、テントを設営したことはありますか?
38cmのペグを使っても地面には届きませんでした。届いたとしても花壇を痛めるわけにはいきませんので、そこは慎重に。
ペグを刺した上に雪を乗せ、踏んで固定しました。
ただし、この方法で固定すると翌日の撤収のときに凍りついて、大変です。
ペグハンマーやミニシャベルのような道具を使って、凍った雪を砕く必要があるかもしれません。その覚悟で必要な道具も準備くださいね。
②風がある日は吹きっさらし!遮るものはありません
見晴らしが良い=遮るものがない
この写真の右手には少しだけ木がありましたが、それ以外はひたすら雪原。
風が吹けば、地吹雪になってもおかしくないような場所です。
3月は陽射しも暖かく、表面の雪が舞うことはありませんでしたが、天気が良くても風が強い日はお気をつけください。
見晴らしがよい絶景を期待するなら、天気予報のチェックは必須。さらに風の強さも要チェックですよ!
③駐車場からの荷物運びは覚悟してください!
景色がよい場所に設営したいなら、駐車場から30m以上の搬入になります
テント設営可能エリアは、車両進入禁止。
つまり、駐車場に停めてから、テント設営場所までの荷物運びが必要です。
ソリの常設はありません。埋もれるほど積雪がある日は、ソリがあっても引くのが大変かもしれません。
2021年3月はラッキーでした…
2021年3月に訪れた時は大雪があった後で敷地内まで重機で除雪されていたので、やや近い場所まで車の進入ができましたが(確認して許可済み)、それは特例だったようです。
来季はこちらのスペースも、除雪なしになる予定。
ロケーションがよい前の方まで行きたいなら、約30mは前に進みたいところ。
道具運びを覚悟で荷物を極力減らして行きましたが、それでも何往復もしているうちに、道ができました。
冬は荷物が増えがちですが、車載パンパンスタイルのキャンパーさんには、手前に設営するか、別のキャンプ地をおすすめします!
④寒い季節のトイレが遠いのは、けっこう辛いです
キャンプ利用者が使う駐車場の向かい側にも一つトイレがあるのですが、そこは冬季使用禁止になって雪に埋もれていました…(次年度は使えるように要望を出しているそうです)
売店横にある24時間トイレまで、大人の足でもテントからだと3分ほど歩く距離。(上の地図参照)
この公道へ一旦出て、先に進んで売店がある敷地に入って、その奥にあるトイレへ。
ギリギリの方には辛い距離ですので、限界に達する前にトイレへ向かってくださいね。笑
⑤炊事場がないので、水は持参 調理も工夫が必要です!
飲料水は必ずご持参ください
トイレにある洗面台の蛇口の水は、飲める水だそうですが、調理には使う気持ちにはなれません…
今回は、調理と珈琲用に2Lのペットボトル水を持参。
湯たんぽに使う水だけ、トイレにある洗面台の蛇口で汲みました。
洗い物はもちろんできません
調理後の用具は、汚れを拭き取って持ち帰り。
もしくは、使い捨て容器などをおすすめします。
そして、鍋の残り汁が出ないなど、メニューも工夫が必要。お米は、無洗米を持参しましたよ!
期待させたらごめんなさい!ロケーションが最高でした!!
運がよければ、このような景色に出会える場所です
①正面に見える山々が絶景!
車を降りて、キャンプサイトへ足を踏み入れた瞬間からこの景色。
1日目は少しだけ雲がかかっていましたが、2日目は朝から快晴!
スタッフの方でも、これほど綺麗に見えるのは稀だと言うほど、綺麗な景色が愉しめました!
②夕陽で朱く染まる山々
正面の山は、ちょうど東。反対の西に沈む夕陽を浴びて、朱く染まる山々が見られました。
正面の山々に気が取られがちですが、南西に見える芦別岳も、実はかなり綺麗に見えますよ!
夕陽は、テントの後ろ側に沈みました。
③富良野の夜景!
昼間も見える町並みですが、夜景が見えるのがフワラーランドかみふらのならでは!
都会ではない富良野の街でも、こんなに美しく見えるのですね!
④星空
南の方角にたくさんの星。
新月の前日だったこともあり、星が綺麗に見えました。
南西にオリオン座が大きく見え、その横にはうっすら、冬の天の川もみえました。
夜景と星空が同時に愉しめるなんて、高台ならではのロケーションですね!
⑤朝陽
そして、朝起きたらこの景色
日の出時刻よりも早い時刻に目覚ましをセット。テントを開けるとすでに絶景でした!
急いでカメラを用意して、外へ。
日の出前のマジックアワー
朝陽!!
テントをオープンして、景色を愉しみました!
キャンプの醍醐味は焚き火なのですが、夫婦で写真と動画撮影に夢中!
時間の変化と共に見える景色が変わり、テントと景色を、様々な背景で撮影することができました。
これぞ、絶景!この日の景色は、一生忘れません!
YouTube「Keitan’s Camp」でも、キャンプの様子を公開します!
〈只今製作中です しばらくお待ち下さい〉
周辺の温泉情報「フロンティア フラヌイ温泉」
フロンティア フラヌイ温泉
31℃のぬるい源泉が愉しめる温泉です。フラワーランドかみふらのから、約4.5km、車で約10分も嬉しい近さですね!
所在地
■北海道空知郡上富良野町新町4丁目4−25
休館日
年中無休
日帰り入浴時間
7:00〜22:00(入館は21:30まで)
利用料金
大人 | 650円 |
小人 | 350円 |
お問合せ先
0167-45-9779
富良野食材買い出し店&おすすめ富良野カレー
最寄りのお店と営業時間
おすすめのお店 | 営業時間 |
■フラノマルシェ | 10:00~18:00 |
■ラルズマート 富良野店 | 9:00~21:00 |
■Aコープフォーレスト店 | 9:30~21:00 |
フラノマルシェで、スイーツとソーセージ、富良野ジャムを購入。
今回は、フラノマルシェの隣にあるラルズマートによりましたが、品揃えなら、Aコープフォーレスト店がおすすめ!
Aコープフォーレスト店は、以前、星に手のとどく丘キャンプ場ヘ向かう前に利用したことがありますが、地元野菜はもちろん、フラノマルシェにもあるような富良野食材やスイーツ、ワインなどもたくさん陳列されていましたよ!
キャンプイン前に、富良野のご当地グルメ「オムカレー」を食べました!
スパイシーなカレーで人気のお店「唯我独尊」
■営業時間 11:00~20:30
おすすめは、「自家製ソーセージ付きカレー」と、オムレツを乗せた富良野のご当地グルメ「オムカレー」。
富良野産のお米、富良野チーズが使われているのも特徴的。
一度食べると、また食べたくなる美味しさですよ!
スポンサーリンクフラワーランドかみふらのを利用してわかったこと
景色を愉しみたい方におすすめの場所です
ひたすら景色を愉しみました!
ここだけでしか味わうことができない景色がありました!
時間ごとに見える景色が見応え十分。
キャンプだからこそ、その風景を1日かけてじっくり愉しむことができました。
この景色を見ながらの焚き火やキャンプ飯は、最高ですね!
朝陽、夕陽、星空、夜景が素晴らしいので、できれば宿泊をおすすめしたいですが、デイキャンプも可能なので、宿泊は難易度が高いという方は、デイキャンプでも冬キャンプが愉しめるかもしれません。
まずは、夏にロケーションを見に来てみませんか?
フラワーランドかみふらのは、入園無料のお花畑です。
夏には、富良野らしい一面のラベンダー畑が愉しめます。
花と山の風景もきっと素敵ですね!
お花畑の開園期間は6月1日から9月30日。開園時間は朝9時から。
閉園時刻は季節によって変わりますので、最新情報は、HPやFacebookでご確認ください。
花壇の上でキャンプしていることを忘れずに!
フラワーランドかみふらののキャンプサイトは、冬季限定のキャンプサイトです。
キャンプ場ではなく、あくまでも、夏に花壇が広がる観光地。
その花壇の上の雪原でキャンプをさせてもらっていることを、忘れてはいけません。
どのキャンプ場でも本来そうあるべきですが、特別に園内をキャンプ野営地として貸していただいていることに感謝しながら利用したいですね!
こんな素晴らしいロケーションが味わえる場所は、なかなか他にはありません!
来季も継続して冬キャンプ営業してくれることを願うばかりです。
この場所を提供し続けてもらえるよう、これから利用される方もルールやマナーを守って利用しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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