オンネトー国設野営場は、「日本の秘境100選」にも選ばれたことがある北海道足寄町にあるオンネトー湖畔にある野営場です。
阿寒摩周国立公園内にあり、アカエゾマツを中心とした天然林に囲まれた雌阿寒岳の麓にある周囲2.5kmの湖。
オコタンペ湖、東雲湖とともに北海道三大秘湖の一つで、季節や天候、見る角度によって、澄んだ青、エメラルドグリーン、ダークブルーなどに色が変わることから「五色沼」という別名もあります。
以前一度観光で訪れたことがあり、いつかキャンプ泊しながら湖畔の風景を撮影したいと思っていた場所。
キャンプ場の開設期は6月から10月までと短く、携帯電話の電波も届かないなど、難易度は高めです。
家から遠いこともあり、なかなか行けなかったのですが、ついに、7月の連休に利用することができました!
この記事では、「神秘の湖」とも呼ばれるオンネトーにあるキャンプ場の魅力と施設情報やサイトの様子を写真を交えてたっぷりとお伝えします。
今後来場を検討している方は、ぜひ最後まで記事を読んで参考にしてくださいね。
オンネトー国設野営場の魅力まとめ
- 美しい湖畔の景色が楽しめる
- 標高が約630mあり、夏でも涼しい
- 予約不要で利用できる
- 区画なしのため、空いていれば広々使える
- 薪の販売あり、焚き火可
- 野生のエゾシカに会えるかも
- 天気が良ければ星空が楽しめる
- 散策路があり、軽登山が楽しめる
- 登山口があり、前泊に最適
- 温泉まで車で約5分と近い
- ゴミは分別すれば無料回収あり
- チェックインは10時から19時までと長い
- デイキャンプが可能
- UPIオンネトーでは、アウトドア用品販売、レンタル用品あり
- 野営場休憩舎にはコインシャワー室がある
- 無料で利用できる休憩スペースあり
- 軽食、飲み物の販売あり
- 入場制限はほとんどなく、設営ができれば入場可
①キャンプサイト内は、携帯電話は圏外で全く使えませんでした。
※2022年より、UPIオンネトー内にFree Wi-Fiはあります。
②炊事場がありますが、飲水は持参がおすすめ。
③野生動物対策必須 特に狐は食べ物以外にも持ち去ります!
④フリーサイトのみ、車の進入不可
⑤予約不要のため、当日来場者の予想がつかない
登山シーズンは利用者が多く混雑する日がある
雌阿寒岳登山やオンネトー散策路があるため、登山者が多く利用するキャンプ場でもあります。
2022年にオープンしたUPIオンネトー休憩舎が誕生したことで、綺麗なトイレとコインシャワー室、飲食販売も誕生、休憩所コーナーもあり、驚くほど快適になりましたよ!
これまで利用した北海道のキャンプ場は100箇所以上になりました。様々なキャンプ場へ行き、その場所の魅力を見つけ、取材したり撮影したりしながら活動しています!
来場した日は、霧雨も降る、曇りの日。風もあり、湖面が白くなっていましたが、晴れていれば、湖面はもう少し色鮮やかな感じに見えると思いますよ!
場内の様子はYouTube「Keitan’s Camp」でもお届けします!
オンネトー国設野営場までのアクセス&駐車場
所在地
■北海道足寄郡足寄町茂足寄国有林内
アクセス
- 道の駅あしょろ銀河ホール21から約47km(車で約42分)
- 阿寒湖温泉街から約20km(車で約20分)
- 野中温泉から約3.2km(車で約4分)
- 美幌町から約63km(車で約1時間)
241号は舗装道路ですが、オンネトー近くの949号は途中から砂利道。
949号は、途中からすれ違うのも苦労するほどの細い1車線道路に。
そんな道を大型の観光バスが走行するので、対向車に来たときは慎重な走行が必要です。
駐車場
約80台の駐車場があります
野営場駐車場は、UPIオンネトーや登山口駐車場も兼ねていて約80台収容可能です。
お問合せ先
0156-28-0115(10時〜17時 UPIオンネトー)
0156-28-3863(足寄町役場経済課商工観光振興室)
公式HP・Instagram
あしょろ観光協会>>https://www.town.ashoro.hokkaido.jp/kanko/spot/spot-7.html
UPIオンネトーHP>>https://upioutdoor.com/onneto/
オンネトー国設野営場 基本情報 ※2022年大幅改定あり
営業基本情報
2021年まではチェックイン、チェックアウトの時刻の規定はありませんでしたが、2022年よりルール化されました。
営業期間
6月1日から10月31日
チェックイン
10時から19時
※受付場所が、UPIオンネトーと野営場管理棟と時間によって変わります。
チェックアウト
11時まで
デイキャンプ
10:00~19:00
管理人駐在
夜間不在
予約は団体利用のみ(15名以上)
予約不要で利用できるキャンプ場です
団体利用を除いて、キャンプ宿泊の予約は不要です。
(15名以上の団体利用については、足寄町役場にて事前に予約が必要です。)
2021年に一番利用された日で100組に達し、非常に混み合ったことがあるそうですが、駐車とテント設営できれば、キャンプ場利用は可能です。
受付方法
以前までは、チェックイン、チェックアウトの規定がなかったため、宿泊希望者は16時から19時に管理人さん支払いをする規定でしたが、2022年より、10時からオープンしている「UPIオンネトー」で受付を行います。
【10:00~17:00】UPIオンネトー
利用の注意点等の説明を聞き、支払いをすると、テントに付ける札をもらいます。
【17:00〜19:00】野営場管理棟 ※薪の販売はこちらです
UPIオンネトーの営業時間は17時まで。
17時以降の受付については、19時まで駐在している野営場の管理人さんが対応してくれます。
薪の販売は、管理棟のみ(2022年7月時点)
薪購入希望者は、管理人さんが対応している時間に購入してください。
チェックアウト手続き
返却するものはないので、そのまま帰宅OKです。
オンネトー国設野営場 ※2022年料金改定あり
2022年料金改定がありました
利用時刻だけではなく、料金に関する規定も変更がありました。
キャンプ場の日帰り利用や、駐車場の車中泊利用にも料金がかかりますので、必ず受付を行ってください。
利用料金
入場料
大人 高校生以上 | 小人 小・中学生 | |
■宿泊 | 1,000円 | 500円 |
■日帰り | 500円 | 200円 |
2021年までは大人350円でしたが、2022年から1,000円へ値上がり。
UPIオンネトーが営業中の時間帯は、綺麗なトイレも自由に使えるので、値上がりも止む負えません!
サイトの様子を写真付きでレポートします!
駐車場からのリヤカーでの運び込みが必要です
リヤカーや一輪車が複数台あります
エリアマップをよく見て設営場所をご確認ください
区画なしのフリーサイト
UPIオンネトーと管理棟がある場所から、湖畔やサイト奥にかけて、傾斜になっています。
※テント設営禁止エリアの境目※
ここから湖までは野営場エリア外となります。
掲示より
水・土・植物保護のため、テント設営、焚き火、炊事等しないでください。
この先設営禁止エリアとわかるよう、倒木で仕切られていたり、写真のような掲示が複数されています。
テント床が点在しています
テント床を使わず 設営も可能
大型テントは無理にテント床を使用せず、できるだけ平らな場所を探して設営します。
テントサイトは、この川の手前までです。
橋は、オンネトーの散策ルートになっている道。
休日は、この道を利用する登山客も多いですよ!
レンタル用品があります
管理棟前にある大きな焚き火台は、レンタル用。
UPIオンネトー内にもレンタル用品があります。
スウェーデントーチや薪の販売があります
薪の購入は、管理棟にいる管理人さんへ
マツの薪で、燃えが良い!
よく爆ぜる薪でしたが、500円は格安だと感じるくらいの量を分けて頂きました。
オンネトー国設野営場の施設・設備
UPIオンネトー
2022年新設の「UPIオンネトー」が快適!
施設の詳細は、別記事でレポートしています!
オンネトー国設野営場
管理棟
休憩舎もできましたが、こちらも継続して使用されています。建物奥側が24時間使用できるトイレです。
トイレは男性用、女性用、身障者用 個室も豊富にあります
炊事棟は場内に1箇所
加熱すればOK? 生水で飲むのは推奨されていません
食器洗い、洗面には問題ありませんが、「直接の飲用については、各自の判断にてお願いいたします」の記載がありました。
我が家は一応、水を持参しました。
500mlペットボトルは、UPIオンネトーでも販売されていました。
ゴミ回収は6分別
分別したら回収してくれるゴミ箱が炊事棟にありました。
6種類ものゴミを無料で回収してくれるのは嬉しい!
カラスやキツネなどの野生動物対策のためにも、匂いがでるゴミはサイトに保管せず、すぐに棄てるよう注意喚起していました。
灰捨場
よくキャンプ場にある、灰捨場は野営場内にはありません。(2022年7月時点)
管理人さんに尋ねたところ、場内に複数箇所ある野外炉に灰を捨てて良いとのことでした。
注意事項
焚き火
可 ※周りの草や木に注意すること
ペット同伴
駐車場の車内のみ可。
キャンプ場は不可
野生動物に注意
「テント内の食料の有無に関わらず、付近に人がいないと、キツネがテントを破りあらすことがあります。食料や道具の管理には十分にご注意ください」
オンネトー国設野営場の利用者心得より
食料被害ならまだ諦めも付きますが、テント内に入って狐に荒らされたらショックですね…
温泉などでテント不在の時間を作るのはかなり用心が必要です。
オンネトー国設野営場周辺のお店&雌阿寒温泉「野中温泉」
最寄りにはお店やガソリンスタンドはありません!
足寄中心から47kmもあります!
- 道の駅あしょろ銀河ホール21から約47km(車で約42分)
- 阿寒湖温泉街から約20km(車で約20分)
足寄の中心よりも、阿寒湖温泉街のほうが近く、阿寒湖周辺にはガソリンスタンドやコンビニエンスストア、ツルハなどもあります。
※利用者心得には、救急車到着まで30分以上かかるとの注意事項も書かれていました。
食料やガソリンは、キャンプ場へ向かう前にしっかりと準備してくださいね。
国民宿舎「山の宿 野中温泉」
湯量豊富な硫黄泉 雌阿寒温泉
■所在地 | 北海道足寄郡足寄町茂足寄159 (0156)29-7321 |
■日帰り入浴時間 | 10:00~18:00 露天風呂11:00〜 |
■入浴料金 | 大人400円 子ども200円 |
野中温泉は、大正8年開業の秘湯。キャンプ帰りに利用しましたが、凄く良かった!
マツを使った湯船と、露天風呂が1つのシンプルな温泉。源泉かけ流しで、洗い場はありません。
ここ数年、火山活動が活発なのか、湯温が上がっているそうですよ!
「本館」が日帰り入浴専門の施設、別館には宿泊もできるそうです。
スポンサーリンクオンネトー国設野営場を利用してわかったこと 注意点と感想まとめ
注意点①携帯の電波は届きません!
秘境感が味わえる野営場です
周囲2.5kmの小さな湖ですが、その魅力は絶大。鬱蒼と茂る原生林と湖の景色。
電波も届かない秘境感が味わえます。
場内の街灯が数箇所あるので真っ暗にはなりません
しかし、場内には複数の街灯があり、真っ暗闇になることはありませんでした。
夕方の明るい時間からすでに点灯している様子が、写真からもわかると思います。
星空とテントを撮影するには、街灯のあかりが邪魔してしまうので、テントサイトからの移動が必要です…
林間からも湖の景色は楽しめますよ!
奥の湖面の色がわかりますか?
開けた湖畔サイトではありませんが、葉は比較的高いところについている木々のため、湖面は間からも見られます。
湖畔感が全くないわけではないので、ご安心ください!
注意点②野生動物が出没します!
キタキツネに 革手袋を持って行かれました…
明るい時間から徘徊するキタキツネ。
明らかに各テント付近をチェックしている様子。
受付時に、キツネに食品以外も狙うことがあるので気をつけてと聞いていたのですが…
夕食時に少しテーブルを離れた隙に、こちらの革手袋を狐に持って行かれてしまいました。しかも写真のテーブルよりも高い場所に置いていたのに…(泣)
革手袋を持っていくキタキツネ。
他のキャンパーさんも革手を取られたという話もあります。テントをかじられた事例もあるそうなので、匂いがあるものは特に要注意。
就寝中は被害はありませんでした。明るい時間も油断は禁物。
少しでも目を離す時間がないよう、みなさんも厳重に管理してくださいね。
エゾシカが出現!
UPIオンネトーの店長さんにお聞きしたところ、すでに長い間、群れからはぐれて、野営場に住み着いている鹿なのだそう。
カメラで撮影していても逃げず、テント周りにも近づくくらいでした。
おかげでテントと鹿のコラボ写真まで撮影できました!
注意点③気温は低めです [湖面の標高は623m]
訪れた7月中旬 涼しく過ごしやすい気温でした
半袖では少し肌寒いくらいの気温。虫対策で長袖を着て動いていても暑くない丁度よい18度前後。
夜は13度くらいで、暖房なしでも寝られました。
道東エリアで、さらに標高が高いこともあり、気温は道内でも低いエリアです。
真夏でこれくらいなので、6月10月に利用する際は防寒対策が必要そうです。
注意点④カヌーや遊泳を含むウォータースポーツは禁止
湖の生態環境を保護
外来種の魚を何年もかけて駆除した歴史があるオンネトー。
国立公園内ということもあり、湖の生態環境を保護が重要視されています。
動力、非動力に関係なくカヌーや遊泳を含むウォータースポーツは禁止されています。
虹が見られました!
遊具もない小さな湖のほとりにある野営場。
電波が届かないということで抵抗がある方もいるかもしれませんが、デジタルデトックスもでき、ただただキャンプに集中できる環境でした。
近くには良質な温泉があり、豊かな自然が残っている、まさに秘境。
真っ青な湖面の風景は残念ながら撮影できませんでしたが、霧雨の中、かかる虹!
一瞬青空も見えて、思い出深いキャンプになりました。
北海道らしさが満喫できる素敵な場所でした。
天気や風など条件が合えば、星空や湖面に映る山々の景色なども絶景ですよ。
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参考リンク
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