この改善前と改善後の比較写真を見て下さい!
ここに辿り着くまでには、様々な挑戦と挫折がありました。
こちらの動画を上げたときは、火輪が届いてマナスルヒーター化が完了する予定だったのですが、綺麗に燃焼できず…
その後、試行錯誤して、綺麗に燃焼するようになりました!
2本目の動画は、大人の自由研究と題して、CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)火輪の紹介とカスタマイズの様子をを紹介しています。
火輪は様々なものに組み合わせて使えるバーナーということもあり、「パーツを買ってマナスルに組み合わせれば、綺麗に燃焼する」には、残念ながら至りませんでした。
なので、あらゆる方法を考え、自作アタッチメントをDIYして、納得のマナスルヒーター化に成功!!
マナスル購入からすでに7ヶ月も経って、念願のマナスルヒーターが完成しました!
✔ マナスルストーブを使っている方、購入予定の方
✔ ヒーターアタッチメントを探している方
✔ CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)の火輪の購入を検討している方
✔ 冬キャンプ用の灯油ストーブをお探しの方
✔ 自作アタッチメントやコイル高さ改造DIY改造が気になる方
この記事では、マナスルストーブ121にCAMP on PARADE(キャンプオンパレード)火輪とサイレントバーナーヘッドを取り付けるまでの様子を写真多めで解説します。
使用した各パーツも紹介するので、今後同じように制作を考えている方のお役に立てたら嬉しいです!
火輪のコイル2段が真っ赤になると、かなりの熱量!
空気をしっかり送り込み、炎をコイルに届かせることがポイントですよ!
マナスルストーブ121を購入して半年 ヒーター化したい…
マナスルストーブ121を購入!
この後の解説で、出てくる用語でわからなければこの図でご確認ください。
マナスルストーブの詳細は、こちらの記事で解説しています!
ストーブ化を見越しての購入 でもヒーターアタッチメントが手に入らない
マナスルストーブを購入したのは、2020年5月。
春秋の肌寒い季節や冬キャンプの暖房と期待しての購入でした。
そのためには、ヒーターアタッチメントは必須。
マナスルヒーターが廃盤になっている今は、ヒーターアタッチメントを自作するか、代用品を購入するかしかありませんでした。
調理だけだと、マナスルは物足りないんです!
炭を使わずに調理するには、マナスルにはフライパンを載せて調理ができるので、大変便利なのですが、防風板がないと熱効率も悪く、実際に調理に使ったのは数回。
カセットガスコンロのコベアキューブがあるので、そちらで充分といった感じ。
はやりマナスルは、ヒーター化して、暖房として使いたいということを再認識。
10月に火輪を予約することができました!
以前からインスタで見かけて気になっていたバーナー。
在庫切れで手に入れられない状況だったCAMP on PARADE(キャンプオンパレード)が販売する「火輪」を10月上旬に予約購入することができました!
その際に一緒に「サイレントバーナーヘッド キット(5,500円)」も購入。
火輪の価格は、26,400円!マナスル本体とほとんど変わらない値段です。
それでも、武井バーナー(定価78,000円)と同じように暖房化ができれば、冬キャンプの暖房の戦力になってくれる。しかも、一生モノ!
他では得られない、暖房効果を期待しての導入でした。
届くまでのワクワク感が半端なかったです!
武井バーナーは入手困難な超優秀 加圧式灯油暖房!
価格は7万円超えなのですが、その価値は十分!
買えるチャンスがあるなら買っておきたいと思っている方も相当いる超人気ストーブです。
ラッキーなことに店頭販売に出会うことができ、2018年の秋から愛用しています。
CAMP on PARADE「火輪」がかっこいい!
CAMP on PARADE(キャンプオンパレード)が発売するヒーターアタッチメントです
マナスル以外のバーナーにも使える注目のアタッチメントヒーター
バーナーの上にのせ、ヒーターになるアタッチメントです。バーナーは皆様でご準備ください。 火輪は、「かりん」と呼びます。 コイルの輪が火によって赤く美しく発光し、熱を発します。 勿論、日本製です。東京は蒲田で鉄を加工し、一つずつ組み立てています。
現在の火輪は、1種類のみとなります。 様々なタイプのバーナーに適合します。どのバーナーであれ、お使いは頂けます。ただ、遮熱板は、バーナーの種類によっては取り付けが難しいです。燃焼部までガスを誘導するパーツが太いと遮熱板が嵌まりません。個別に、お尋ねください。 バーナーの上に、「ぽん」と載せるだけ。 バーナーの炎を取り込んで、2段のコイルが熱せられ、周囲に熱を放射いたします。非常に熱変換効率が高く、小さなテントならば、これだけで過ごすことが可能かもしれません。 また、寒い時期には、テーブルの下に置いて、足元を温めてもいいかもしれません。
商品名 | 火輪 |
価格 | 26,400円 |
重量 | 550g |
サイズ | 直径143mm、高さ97mm |
材質 | ・コイル部分:ニッケル80%,鉄20% ・パネル:ステンレス ・支柱:真鍮 ・ホヤ:ガラス |
付属品 | ・五徳…王冠のようなパーツ ・遮熱板…OD缶やCB缶使用の場合に利用 ・フック…本体移動の際に利用 ・バネ3本,ボールチェーン…固定用 |
青火に熱せられた赤いコイルがよく見える
一回り小さい武井バーナーにそっくり!
武井バーナーは透明なガラス。
キャンプオンパレードの火輪のガラスには、キャンプオンパレードのロゴがデザインされています。
これがまた、おしゃれですよね!
マナスルにセットしてヒーター化作戦!【大苦戦の3ヶ月の道のり】
サイレントバーナーヘッドが届いた!
届いたのは10月末
タンクの上のバーナーバーツを丸ごと交換!
サイレントバーナーヘッドとは、名前の通りバーナーヘッドに上から被せてのせるキャップがついているバーナーです。
バーナー点火後の燃焼音を静かにしてくれます。
武井バーナーパープルストーブでは標準装備なのですが、残念ながらマナスルストーブは標準装備ではありません。
そこで少しでも火を安定させたい、静かにさせたいという方は、別売りのサイレントバーナーヘッドを購入して交換します。
それほど多く生産されていないこともあり、これがなかなか手に入りにくい!
私は火輪購入時に、サイレントバーナーヘッドもキャンプオンパレードで購入することができました。
火輪を載せて試運転!
このプレヒートでまさかの…
サイレントバーナーヘッドとタンクの間にある「点火カップ(皿)」の上下には、石綿パッキンがあったのですが、ガストーチでプレヒートしたときに石綿を焼いてしまったようで、この後うまく点火できず…
今後もこのようにバーナーでプレヒート(予熱入れ)するなら必要ないパーツなので、点火カップを外しました。
マナスルは、こちらのペーストを点火カップに出して予熱すれば、ガスバーナーなしで簡単に点火させることができるストーブです。
点火カップを取り除いて石綿を交換したら青火になりました
マナスルストーブの三脚の上に載せて使用した様子です。
三脚を外して載せると、サイレントバーナーヘッドに直接火輪のコイルがぶつかってしまうので、三脚を外してバネ固定はできません。
キャンプオンパレードで火輪を注文した際に、「サイレントバーナーヘッド適合パーツ」が12月上旬に発売予定とのお話を聞いていたので、それが届くまでは、本格運用は難しそう。
- 火輪は三脚の上に載せいているだけなので移動ができない
- 三脚の上に載せると、コイルとの距離があり、青火は良いが、上段のコイルに熱が伝わっていない
- 三脚を使わずに載せると、火輪がサイレントバーナーヘッドと接触するので、火輪を安定させる専用パーツが必要
- サイレントバーナーの炎が火輪の底板に当たり、底板の熱変形が起こる
届いたことが嬉しくて試運転!
でもまさか石綿パッキンをだめにしてしまったとは…サイレントバーナーヘッドに交換して、綺麗に青火で静かに燃焼したときは嬉しかった!
サイレントバーナーヘッド適合パーツが販売されてすぐに予約注文
サイレントバーナーヘッド適合パーツが届きました!
サイレントバーナーヘッドの皿の部分に、3つの爪をのせて火輪を支える仕組みの適合バーツ。
5,500円です。なかなかのお値段ですが、これがないとマナスルヒーターが完成しないので、予約開始後、すぐに注文しました。
この適合キットがあれば、綺麗に燃焼できるのか?!
これで役者は揃った!
でも、3つの爪でのせているだけなので、思ったよりも安定しなかったんです…
3本のバネで固定したところ、傾いてしまった…
引っ張る3本のバネの強さに対して、熱せられたステンレスのパーツの強度が追いついていないという印象です。
1回目よりも2回目の方が傾きは小さかったので、繰り返し使うことで、ステンレスも馴染んできて大丈夫になるのかもしれませんが…
上段のコイルに、バーナーの熱が届いていないということや、適合パーツの3つの爪がサイレントバーナーヘッドのキャップにも接触してしまうことも気になりました。
マナスル専用の火輪ではないこともあり、このあたりは、まだ適合パーツの完成度としても課題ありのようです。せっかく作って頂いているのにすみません。
その後、改良版のパーツを頂きましたが、自作パーツが良すぎるので使用していません…
- 適合パーツが直接火に触れてしまうので、熱で歪み不安定
- バネを3本付けて引っ張ると、熱膨張された適合パーツがガクガク動くようなこともあり
- 上段のコイルまで熱が届いていない
- サイレントバーナーヘッドのキャップがやや浮いてしまい、綺麗に青火で燃焼しない
- サイレントバーナーの炎が火輪の底板に当たり、底板の熱変形が起こる
適合パーツ導入で、全て改善されるという期待もありましたが、まだ改善の余地があることが判明…
何かよい方法はないのかと悩んでしまいました。
そこに、まさかの救世主現る!
これまでの試行錯誤をYouTube動画でアップしたところ、同じように火輪のカスタマイズをされている方から、コメントをいただきました。
その方のDIYをまとめたYouTube動画を拝見したところ、適合パーツに代わる自作アタッチメントを使って、綺麗に燃焼している様子が出ていたのです!
キャンプ沼夫さんの動画では、自作アタッチメントの制作の他に、コイルの高さ調整もしており、これらにより、2つのコイルが効果的にヒーターとして使われていました。
その動画がこちらです。
>>マナスル121 武井バーナー 風にカスタム with 火輪 その2
「排水口ゴミ受け」をアレンジした自作アタッチメント!?
この動画を見て、これしか改善策はない!と思ったので、キャンプ沼夫さんの動画を参考に、DIYに必要なアイテムを買い揃えました。
先人の知恵を参考にいざDIYに挑戦!2021年お正月からキャンプギアDIYに励む
100円ショップでも売っているアレがシンデレラフィット!?
それにしても、シンデレラフィット!グラつきもなく、しっかりとハマってくれています。
商品名 | 購入した排水口受けのサイズ |
ダイソー 流し台排水口ゴミ受け 110円 | 内径:70mm /2.75in 外径:110mm/4.33in |
(株)カラサワ 流し台ゴミ受(大) 638円 | 内径:(実寸)70mm 約115mm✕H35 65mm〜100mmまでの穴に対応と記載 |
内側と外側の直径が肝です。予め、取り付け部分であるサイレントバーナーヘッドの直径と、火輪の直径なども計測して買い物へ行きました。
もちろん、素材も熱に強いステンレス鋼などが適切です。購入した2つどちらもステンレス鋼です。
購入した2つともジャストフィットでした!
金属に穴をあける加工もあるということで、念のため2種類とも購入。
結果的に、わずかですがより安定していると感じたダイソーの排水口受けを採用!
サイレントバーナーヘッドも火輪も個体差があるのでこれがベストというのは、それぞれだと思います。
救世主 2人目 DIYの達人のお力を借りました!
金属に綺麗な穴を開けるなんて、どうするの?と思う方も多いかもしれませんが、このサイズの穴を電動ドリルであけるのは大変…
「卓上ボール盤」が登場!?
以前からDIYの師匠としてお世話になっている方の作業場で穴を開けていただきました!
少しずつ進めないとドリルの回転に跳ね返されてしまうので、穴の中心にキリで痕をつけて…
師匠はさすがです。最後の方はかなりスムーズに、綺麗に開けられていました。
バリ取りが必要な感じではありますが、この通り、火輪の下請けと全く同じ場所に、同じサイズの穴を開けることができました!※φ10mm
お庭の施工まで格安にしかも業者レベルで仕上げてしまうDIYMocaさん(@DiyMoca)のブログはこちらです!
>>DIYステーション moca
お正月にも関わらず快くお力をお貸しいただき、ありがとうございます!
さらに、コイルも改造しました!
こんなにバラバラにして大丈夫!?
火輪の中央の軸を解体しました。
2つのコイルの高さと、位置を変えます
コイルの間隔が近くなりました!
しかも結構上の方に寄っています!
購入したもの&制作費用は?
排水口ゴミ受け | ダイソー:110円 カラサワ:639円 |
M6ナット | 多めに10個購入(1個22円) ※使用したのは3個(22✕3=66円) |
M6ボルト | 5本(1本29円〜39円) ※使用したのは31円の6cm1本 |
スペーサー6✕20mm スペーサー6✕15mm | 105円(6個入1袋) 105円(8個入1袋) ※使用はそれぞれ1個ずつ |
チェーン | 1m購入320円 使用は約半分の50cmなので160円 |
二重リング | 1つ12円 2個使用(12✕2=24円) ※予備2個 |
両口スパナ(8✕10mm) | 569円 |
金属用ドリル | 778円 ※卓上ボール盤に取り付け用 |
マスキングテープ ※製作時の固定用 | 110円 |
【購入金額】 | 3,047円 |
なんと今回のDIY材料費は601円でした!
購入金額は予備を入れた価格なので、実質使用した分だけにすると、2000円ほどになりました。
必要工具(金属用ドリルパーツ778円、両口スパナ569円)を入れた価格なので、部品だけにするとおよそ600円でできました!
手間はかかりますが、格安ですね!!
※ドリルやスパナなどがないとDIYができないので、必要工具が揃っていての費用算出になります。
トータルいくら!?
マナスルストーブ121 楽天で購入 | 22,627円 |
火輪 キャンプオンパレード | 26,400円 |
サイレントバーナーヘッド セット キャンプオンパレード | 5,500円 |
サイレントバーナーヘッド適合キット キャンプオンパレード | (5,500円) |
自作アタッチメントほかDIY材料費 | 601円 |
合計金額 | 55,128円 (60628) |
武井バーナー301Aの定価は、56,000円(税込み61,600円)なので、55128円よりは、約6,500円ほど安く完成しました。
自作アタッチメントの金属加工などの手間の含めての価格なので、お得です!とは言い難いですが、武井バーナー301Aは現在在庫切れにより購入することはできません。
マナスル121もやや入手困難のようですが、武井バーナよりは購入できる可能性があります。
どうしてもほしいという方は、マナスル&火輪のセットもありですよ!
武井バーナーの兄弟分マナスルヒーター完成!!
炎が全てホヤの中へ入って効率的に燃焼しています
自作アタッチメントの穴から吸気もOK
左は、適合パーツを取り付けて試運転したときの写真です。右はDIYカスタム後の写真。
自作アタッチメントがしっかりと支えとなり、マナスルヒーターの火も全て、ホヤの中に入っています。
これにより、火輪に底板部分の歪みもなくなり、少し高い位置に移動させたコイルへ効率的に青い炎と熱が届いています!!
大成功!!
持ち運びしやすいようにチェーンを付けました
今回のDIYにより、火輪が3本のバネを付けてしっかり固定されているので、このまま状態のまま収納して持ち運ぶ予定。
多少熱くても移動できるように、武井バーナーと同じようにチェーンを付けてみました。
コイルが2つあり、ガラスで保護している構造は、まるで武井バーナー。赤く熱せられたコイルがとても綺麗です。
武井バーナーを知っている方なら、そっくり!と思われる方もいると思います。
元々武井バーナーを持っていて気に入って使っていたため、この2つを並べて使う日を夢みてきました。
いよいよ冬キャンプでの実践デビューです!
たくさん使って寒い冬を楽しんでいきたいと思います!
★追記★2021年冬キャンプで大活躍中!
- 火輪は2つのコイルへ熱を送ると非常に温かくストーブとして最適
- 自作アタッチメントを作ることで火輪が安定し、火輪の天板の歪みをなくすことができた
- コイルの位置を調整することで、サイレントバーナーヘッドからの炎を効率的に使うことができる
先人のお知恵を借りて、見事に自作アタッチメントが完成しました!
この記事で、同じように火輪のカスタマイズにお困りの方がいたらヒントになれば幸いです!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
北海道で1年中キャンプや車中泊、登山などのアウトドアを楽しんでいます。
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