オロフレキャンプ場は、北海道壮瞥町にあるオロフレスキー場内にあるキャンプ場です。
これまでも、スキー場営業が行われない夏にキャンプ場営業はしていたのですが、2021年版の北海道キャンプ場ガイド(亜璃西社)に初掲載。
オロフレリゾートの公式HPにキャンプサイト情報はありますが、実際に利用した人の情報は少なめ。
「キャンプ利用者の感想なども詳しく知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
利用したのは5月上旬の土曜日。
どこのキャンプ場も人が多い季節ですが、なんとこの日の利用客は私達だけ。
あまりに広い敷地にポツンと立てたテントが、少し心細く感じるほど。
でも、街の明かりが届かない山間にあり、夜は星がとても綺麗でしたよ!
この記事では、オロフレキャンプ場を実際に利用してわかったキャンプ場の様子や魅力をレポートします!
オロフレキャンプ場の魅力まとめ
- オートキャンプが愉しめる
- 区画なしで自由に設営できる
- 予約不要で利用できる
- ペット同伴OK
- 焚き火OK
- トイレが綺麗
- 利用者が少なめ!
- 夜は暗く、星空が綺麗
- 桜の季節は花見も愉しめる
- 川の音を聴きながら過ごせる
- 山間の景色が愉しめる
ロケーションがよく混み合う人気キャンプ場よりも、できるだけ利用者が少ないキャンプ場を探している方におすすめの場所でしたよ!
オロフレキャンプ場までのアクセス&駐車場
所在地
■北海道有珠郡壮瞥町弁景 204-5
アクセス
- 札幌から約100km(車で約2時間20分)
- 苫小牧から約78km(車で約1時間20分)
- 室蘭から約55km(車で約1時間)
- 大滝きのこ王国から約28km(車で約30分)
- 道の駅そうべつ情報館iから約9.4km(車で約13分)
- 洞爺湖温泉街から約17.2km(車で約22分)
看板は、「オロフレスキー場」やロッジでもある「オロフレほっとピアザ」と出ていましたよ!
駐車場
駐車場約100台
予約なしで利用できます!
2021年時点では、利用者も少なく、特に入場制限などは行っていません。
敷地内のどこにテントを設営してもよいスタイルですので、予約不要でキャンプができますよ!
※予約不要とありますが、予約不可でもありますのでお気をつけください。
お問合せ先
0142-65-2323
オロフレキャンプ場 基本情報
営業基本情報
営業期間
4月上旬から11月下旬
2021年は4月29日オープン
チェックイン
13:00~17:00
チェックアウト
11:00
デイキャンプ
要確認
管理人駐在
受付は13:00〜17:00
夜間は不在
受付方法
チェックイン手続き
研修宿泊施設もある「オロフレほっとピアザ」内に、冬季はスキーリフト券が購入できる受付があります。
その受付で、キャンプの受付もしています。
夏は受付近くに、薪もたくさん置かれていますよ。
チェックアウト手続き
特に返却するものはありませんので、撤収後はそのままチェックアウトできます。
オロフレキャンプ場 使用料金とレンタル情報
利用料金
入場料
大人 | 1,000円 |
小学生以下 | 無料 |
サイト使用料
テント1張(タープ含む) | 1,000円 |
サイトは区割りされていない、フリーのオートサイトのみです。
※施設紹介の後に、サイトの様子や注意点を詳しく解説します!
■大人2人でテントとタープを設営した場合
1000+1,000×2=3,000
フリーサイトのような場所で3000円は少し高い印象もありますが、区割りのない広々オートキャンプが愉しめます。
小学生のお子さんがいるご家族でも、小学生は無料なので、家族連れの方は割安に感じるかもしれませんね。
研修室の宿泊も可能です(定員20名の研修室 4室あり)
小中学生 | 1泊一人 800円 |
高校生 | 1泊一人1,000円 |
大学生以上 | 1泊一人1,300円 |
研修室の宿泊は、格安!キャンプとさほど変わりがない利用料金です。
レンタル用品
レンタル用品は、受付手前の玄関にありました。この重さの斧なら、自重だけで薪もサクサク割れそうですね!
斧 | 1本 500円 |
焚き火台 10台 | 1日1,000円 |
食品の売店は営業していませんが、薪の販売はあります!
薪1束 | 1,000円 |
ログトーチ (スウェーデントーチ) ※直径で値段が変わります | 1,000〜 5,000円 |
冬季は売店や食堂の営業もありますが、夏季は営業していません。
キャンプ営業期間中は、食材を購入できる売店はありませんので、予め準備が必要です。
ただ、薪は豊富に販売していましたよ!
薪は長め。大きな焚き火台や、長さを調整するためのノコギリがあるとよいかもしれません。
▼コンパクトなブッシュクラフトナイフを用意して焚き火を愉しもう!
オロフレキャンプ場の施設・設備
施設・設備
「オロフレほっとピアザ」管理棟
売店はありませんが自動販売機があります
トイレ
夜間は、管理人さんはいませんが、オロフレほっとピアザは夜間も自動ドアが施錠されず、昼間と同じように館内にあるトイレが使用できます。
その1階にあるトレイが、洋式の個室の数も多めで、広くて綺麗!
伝わりますか!?この広さと綺麗さ!
キャンプ場内には一箇所しかありませんが、こちらのトイレが使用できるので、快適ですよ。
炊事棟・灰捨場
オロフレほっとピアザ隣、リフト側に炊事棟が1つあります。
炊事棟は、蛇口も多く、屋根付きです。
こちらの屋根の下に、灰捨て用の缶もありました。
ゴミ回収はしていません
炊事棟の隣にゴミ入れのようなものがありましたが、ゴミの回収は行っていません。
ゴミは必ず持ち帰りましょう。
遊具はありません
キャンプ場内には、遊具はありません。
近くを弁景川が流れていて、常に川の音が聞こえてきます。結構な水量で、音も大きめですよ!
注意事項
焚き火
薪の販売や焚き火台のレンタルもあります。静かなキャンプ場で、焚き火を愉しむことができます。
ペット同伴OK
リード使用で、ペット同伴OKです。
気になるサイトの様子と注意点を解説します!
フリーのオートサイトなので広々快適でした!
キャンプ場内は、スキー場の麓を利用した芝サイト。
サイトはこの後紹介するように、かなり広いです。
少しの坂でも重い荷物運びは大変ですが、サイトのどこにでも車の乗り入れがOKなのは、嬉しいです。
広々と使えて、車も横付けOK!
敷地内どこでもテント設営可能
ゲレンデはもちろん傾斜がありますが、キャンプサイトは段に分かれて、それぞれが平らに整地されています。
整地されているエリアは5箇所
- リフト近く
- オロフレほっとピアザ(管理棟前)
- 駐車場横
- 初心者向けミニゲレンデ下
- 第2駐車場
説明しやすいように私の独断で5つのエリアに分けてみました。これらが平らに整地されているエリアです。
リフト近く(①)
リフトの近くには、夏季閉鎖しているトイレもあります。
やや傾斜はありますが、車が走行できるほどの平らな場所。
街の明かりが届かないので、キャンプ場の中でも一番暗いエリアです。
管理棟前(②)は綺麗に整地
管理棟目の前は、トイレも近く一番人気のよう。
段差の際のところには、小さな小川ができていました。
初心者向けのミニゲレンデ下(④)に設営しました
私が設営した④の初心者向けのミニゲレンデ上から撮影した様子です。
キャンプ場が道路から高い場所にあることが伝わるでしょうか。
【注意①】傾斜や段差が多いのでお子さんは気をつけて
転落防止のオレンジ色のネットあり
この高台を生かした景色が愉しめました
【注意②】サイトによっては糞が多め
草を食べる野生動物の痕跡が多数ありました
草地なので、ペグはさしやすくて良かったのですが…
ペグを打つ近くに糞があったり、写真撮影のために斜面を登ると、至るところに動物の糞…
草が生えている場所なので、よくよく見ないと気が付かないのが問題!
糞が気になる方は、草があまり生えていないエリアを選ぶとよいと思います。
このような広い芝サイト。動物が住んでいる限り、利用客がいない平日は動物も多く来ているのだと思います。
きっと夜に撮影して歩き回っているときには全く足元が見えなかったので、踏んでいるかもしれません。
テント内になければOKかな…くらいに思えればよいですが、そんなの嫌!という方もいますよね…
人気の穂別キャンプ場もかなやま湖畔キャンプ場も、利用者が少ない平日は鹿が多く来場 笑
そのため、週末利用するときにはサイトに糞が多かったという声はよくあることなんです…
“キャンプ場全てのエリアがいつも”というわけではありません。季節やタイミング、エリアによっても違うので、設営前にはそこもよく見て決めると良いと思いますよ!
駐車場は平らで草短め 糞が少ないならありかも
③と⑤は舗装されていない駐車スペースで、砂利もありますが、設営はできそうです。
基本的には①〜④で、人が少ない場所、糞が少ない場所を選びたいなら⑤もありだと思いますよ。
【注意③】熊情報にはご注意ください
管理人さんにお伺いしたところ、鹿が一番多く出没するそう。その次に野うさぎ、狐。
そして、熊!?
春先に出没情報があったわけではありませんが、過去に近くで目撃されたこともあるそうです。
念のための野生動物対策
- いざという時の避難行動確認
- 車はサイトの近くに停車
- 匂いのあるもの・食材は車内にしまう
- ランタンや明かりを灯す
賑わっているキャンプ場ならまだ良いのですが、人気(ひとけ)がない場所は怖いですね。
「もし熊が出たら、車に避難」と夫婦で確認。
念には念を入れて就寝前には、夕食の洗い物や食材の入ったクーラーバッグ、ゴミ類は、車に入れました。
熊に限らず、狐はテント内の荷物を荒らすこともありますので、食材やゴミの管理はしっかりとすることが大事ですよ!
【注意④】山間にあり、気温が下がります
予報で最低5℃だったのに、0℃まで下がりました
日中の気温が17℃ほどに上がったGW後の5月上旬。
最低気温は5℃と確認してキャンプイン。
しかし、実際は0℃まで下がったことがわかりました。
標高が高いのと、川が近くを流れていることもあり、ひんやりした冷たい空気が入り込みやすい地域のようです。
夏でも寒暖差がありそうですので、防寒着を用意してくださいね。
結露対策も必要かも
気温差が大きく、朝露で草が濡れていました。
結局撤収間近に大雨にも降られてしまったのですが、テント内やタープには多数の水滴がついていました。
靴の替えや長靴、多めのタオルと雑巾の持参がおすすめですよ!
オロフレキャンプ場周辺の温泉&道の駅&お店情報
北湯沢温泉号郷、蟠渓(ばんけい)温泉、壮瞥温泉、洞爺湖温泉とたくさんの温泉がある地域。
一番近い久保内ふれいあセンターも温泉ですよ!
久保内ふれあいセンターまで約4km
入浴料金
大人 | 420円 |
小人 | 140円 |
幼児 | 70円 |
壮瞥町内で1500円以上のお買い物のレシート提示で、3名まで350円で入浴することができます。
定休日
水曜日休館
営業時間
10:00〜20:30
お問合せ先
0142-65-2010
洞爺湖温泉までは約17km
洞爺湖温泉街には公園も多く、観光にもおすすめの場所。
温泉が複数ありますので、こちらへ行けば良質な温泉が愉しめますよ。
道の駅「そうべつ情報館i」
オロフレキャンプ場から9.4km
道の駅そうべつ情報館iの中には、農産物直売所サムズがあり、野菜やお肉、パンなどの特産物が並びます。
壮瞥町名産のりんごを使った商品も多くありましたよ。
■所在地 北海道有珠郡壮瞥町滝之町384−1
■営業時間 9:00〜17:30
道の駅情報が満載のおすすめの1冊!
北海道がもっと愉しくなる情報が詰まっていますよ!
最寄りのお店と営業時間
今回利用したのは、きのこ王国大滝本店。
野菜だけでなく、お肉やソーセージも近隣の北海道産のものがたくさんありました。
ルスツ豚、千歳のソーセージ、ニセコのチーズ、大滝のきのこ等、地元の特産品食材を買うことができましたよ!
直売所で食材調達ができますよ!
■セイコーマート ふじさわ店 有珠郡壮瞥町字滝之町 | 6:30~23:00 |
■きのこ王国 大滝本店 伊達市大滝区三階滝町637−1 | 9:00~18:00 |
■大滝直売所ファーム453 伊達市大滝区優徳町87-11 | 土日営業 10:00~15:00 |
気になったのが、大滝直売所ファーム453。果物が多く並ぶ直売所。
チェックアウト後に寄りたかったのですが、撤収が早すぎてオープン前で寄れず…
果物も多く並ぶ直売所なので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!
近くにあった気になる農家カフェ「ほのぼの村」
キャンプ場へ向かう途中にあったとても良い雰囲気の農村カフェ。
たくさんのライダーさんが、テラスで食事をしていました。
金土日のみ営業している農家カフェで、有機野菜や有精卵のたまごを使用したメニューが食べられるそうです。
キャンプ場からすぐの場所にあるので、すぐにわかりますよ!
■所在地 有珠郡壮瞥町字弁景196-12
■営業時間. 10:00~17:00
■問い合わせ先 0142-65-2510
壮瞥滝は迫力満点でしたよ!
高さ約18m 滝壺の近くまで行ける遊歩道があります
仲洞爺キャンプ場を利用した帰りに立ち寄った、「壮瞥滝」。
洞爺湖から唯一の流出口という滝は、水量が多く、迫力満点!
駐車場から滝までは歩きますが、気温が高い日は、水しぶきが気持ちよく、マイナスイオンが感じられるおすすめスポットです!
素晴らしい景色と美味しい食材がある町なので、ぜひ観光もしてみてくださいね。
スポンサーリンクオロフレキャンプ場を利用してわかったこと 感想まとめ
春はお花見も愉しめました!
札幌の桜開花より2週間ほど後の週末。
標高が高く、気温が低めなので開花は北海道の中でも遅めだったようです。
札幌の桜はすでに終わり頃だったのですが、キャンプ場にあった桜がちょど見頃で綺麗でした!
夜は満天の星空!
山に囲まれているので、残念ながら朝陽や夕陽を味わうことができない場所。
それでも、夜の星空はとても綺麗でした!
道路側の街灯の光が多少ありましたが、空もゲレンデも真っ暗!
月が出ていない時間帯だったので、満天の星空を愉しむことができました。
洞爺湖周辺のキャンプ場が混雑気味なので…
ロケーションが良い洞爺湖畔にあるキャンプ場はどこも人気スポット。
完全予約制の水辺の里財田(たからだ)キャンプ場やグリーンステイ洞爺湖、満場になると利用できない仲洞爺キャンプ場は、休日はどの季節も混み合います。
湖畔キャンプ場は水辺の遊びもできてロケーションがよく、花火大会も鑑賞できるならと、洞爺湖周辺のキャンプ場を選ぶ方も多いのかもしれません。
しかし、そのロケーションにこだわらないなら、ゆっくり焚き火が愉しめるオロフレキャンプ場も良いですよ!
土曜日利用がまさかの貸切。
自分たちだけの贅沢な時間を愉しむことができました。
他のキャンプ場が混雑していて満場。行き先を急遽変更しなければいけないときなど、予約不要で、手軽に利用できるキャンプ場があると助かりますね!
オロフレキャンプ場は、焚き火などを静かに愉しみたい方におすすめの場所でした!
トイレは快適。サイトの糞が気になるところですが、時期や場所によっては大丈夫かもしれません。
利用者少なめで予約不要。オートキャンプが愉しめる貴重なキャンプ場です!
気になった方は、ぜひ利用してみてくださいね♪ ※熊情報は必ずご確認ください。
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