本格的にカメラとキャンプを初めて4年。
夫婦で、北海道の60箇所以上のキャンプ場で、年中キャンプと撮影を楽しんでいます。
これまで、天の川を撮影することができたキャンプ場は、約10箇所。
撮影機材や技術により、写す事ができきなかった場所も含めると、北海道には20箇所以上の天の川も見えるほどの満天の星空が楽しめるキャンプ場があります。
天気に左右される星空キャンプ。
年間30泊ほどキャンプをしているのですが、今年の雨キャンプはわずか1回だけ。
徹底して天気がよい日、よい場所で、キャンプをしていることがわかると思います。
この記事では、天の川と出会うことができる北海道のおすすめ絶景キャンプ場と、星空と出会うためにいつも意識していることについて解説します。
- 街灯がない、少ないキャンプ場を選ぶ
- 月の暦をチェックする
- 月の出、月の入時刻をチェックする
- 時間ごとの天気予報をチェックする
- 星空指数をチェックする
- 星空アプリで天の川の方角をチェックする
ぜひこの記事を参考にして、綺麗な星空を目指してキャンプ場へ足を運んでみてくださいね!
星空キャンプができた北海道キャンプ場をご紹介!
撮影時期によって使用機材が異なり、撮影条件も違うので、「画像の星の見え方」=「キャンプ場での星空の見え方」ではありませんので、ご注意ください!
【安平町】弥生パークキャンプ場
安平町にある弥生キャンプ場は、パークゴルフ場だった場所。
空が開けた、ふかふかの芝生のフリーサイトがおすすめです。
サイト内には街灯がなく、真横に伸びる天の川を撮影することができました。テントと天の川の組み合わせで、初めて撮影できて感動した時の1枚です!
【北斗市】きじひき高原キャンプ場
北斗市きじひき高原キャンプ場は、展望台もある木地挽山の中腹にあるキャンプ場です。
函館の裏夜景と星空が楽しめる最高の立地!しかも利用料金も格安なんです。
夜景が見られるサイトは、駐車場から離れた丘の上。リヤカーを使って荷物を運ぶのは重労働ですが、ロケーションが最高のおすすめキャンプ場です!
【南富良野町】かなやま湖畔キャンプ場
南富良野町の山に囲まれた場所に、かなやま湖畔キャンプ場があります。
近くにコンビニもガソリンスタンドもない、まさに秘境。
湖畔のサイトから満天の星空が見えました!でも下の写真をみると、街灯の影響があるようにも思います。
風がない日だと湖の湖面に映る星空も撮影できるかもしれないので、また訪れて天の川を撮影したい場所です。
【安平町】ファミリーパーク追分オートキャンプ場
夏も冬も何度も訪れているファミリーパーク追分オートキャンプ場。通年営業で、夏も冬も週末は賑わっています。
最近は利用者が多く、キャンプ場全体が暗くなることがないかもしれません。
テント奥には高速道路があり走行する車のライトや場内の明かりもあるのですが、天気にも恵まれ、七夕の天の川を撮影することができました!
【蘭越町】ニセコサヒナキャンプ場
ニセコサヒナキャンプ場のオートサイトから撮影した写真です。
サイトによって、見える方角が違うので、サイト選びも重要ですよ!
通年営業のおしゃれな人気キャンプ場です。
【千歳市】休暇村支笏湖モラップキャンプ場
休暇村支笏湖モラップキャンプ場は、湖畔のロケーションが抜群のキャンプ場。
対岸の恵庭岳の稜線に沈む夕陽も綺麗ですが、星空も綺麗ですよ!
炊事場付近に街灯があるのですが、湖畔際からなら十分星も見えました。
休日は毎週満場になるほど混み合うので、平日利用がおすすめです。
【和寒町】和寒南丘森林公園キャンプ場
和寒南丘森林公園キャンプ場は、貯水池のほとりにあるキャンプ場。
近くには塩狩峠もある標高が高い場所のため、周囲の街の明かりも届きにくい場所にあります。
ただし、キャンプ場場内には複数の街灯があり、テントと一緒に撮影することはできませんでした。
サイトから少し離れた遊歩道での1枚。ライトで星を照らすような構図で撮影してみました。
【中札内村】札内川園地キャンプ場
十勝、中札内村の札内川園地キャンプ場で撮影した一枚。
この日はシルバーウィークで人が多く、場内は焚き火やランタンの明かりが強かったのですが、それでもはっきりと天の川が見えましたよ!
車の横付けOKなオートキャンプが楽しめる場所とあって、週末は賑わいます。平日利用がおすすめですよ!
※2020年までは予約不要、無料のキャンプ場でしたが、2021年から有料化&予約制になりました。
【芽室町】めむろ新嵐山スカイパークキャンプフィールド
十勝、芽室町のスカイパークスキー場に新しくできた、めむろ新嵐山スカイパークキャンプフィールドでの一枚。
星空を眺めるような構図で撮影してみました。
林間サイトで木も多くあるのですが、ゲレンデは木がない場所なので、星空観測にもぴったり。
林間から見える星空も綺麗ですよ!寒い季節になると、より空気が澄んでいて、星が綺麗に見えました。冬営業もしています。
★番外編★少しキャンプ場から移動した場所で撮影しました
【むかわ町】 穂別キャンプ場から車で約10分移動
穂別キャンプ場内には利用客が多かったことと、駐車場付近にも街灯があったため、キャンプ場から車で移動して撮影しました。
開けた場所ではなかったのですが、木々に囲まれた場所のお陰で、周囲の街明かりが入り込まず、暗い夜空の星を撮影することができました。
※穂別キャンプ場には、街灯がない新しい「星空フリーサイト」があるので、そのサイトからだと星空も期待できるかもしれません!
【新冠町】 判官館森林公園キャンプ場より移動
判官館森林公園キャンプ場は、判官館岬の上にあるキャンプ場です。海岸沿いからは、やや距離があります。
海岸沿いに移動し、海に沈む夕陽も撮影していたので、同じ場所で星空も撮影してみました。
堤防や街灯の明かりがあったので、その街灯がなければ、もっと綺麗に写っていたかもしれません。流れ星も写った「奇跡の一枚」です。
【倶知安町】 ニセコサヒナキャンプ場から大移動
ニセコサヒナキャンプ場からも、星空や天の川は十分見えるのですが、羊蹄山を入れての天の川撮影ができなかったため、車で移動。
羊蹄山と天の川が撮影できる位置を地図で確認し、撮影場所を決めました。
羊蹄山に少し雲が掛かっていますが、雄大な羊蹄山と天の川を一緒に撮影することができました!
写真には残せませんでしたが、ここもおすすめ撮影スポット!
【中富良野町】星に手のとどく丘キャンプ場
全国から旅行者が集まる人気星空スポット!
「星に手のとどく丘キャンプ場」この名前で、星空を期待して予約する利用者が多数。
オーナーさんは、毎日天気を確認しながら、来場者に見てもらいたいと願ってくれています。
小高くなった丘にあり、正面にある丘のパッチワークが見えたり、雲海が見える日もあるそう。
私が来場した日も、夜中に1時間ほど見えたそうなのですが、残念ながらそのベストタイミングを逃してしまいました。
翌朝、オーナーさんに「晴れて天の川見れたんだよ!」と聞いたときは、粘って起きていなかった自分に後悔するばかりでした。いつかリベンジしたいと思います!
【鹿追町】然別湖北岸野営場
然別湖は標高810m 有名な星空スポットです!
鹿追町にある然別湖畔にある然別湖北岸野営場。営業期間が7、8、9月の3ヶ月しかないため、利用のチャンスがなかなか少ないキャンプ場です。
然別湖は、標高810mもある場所にあり、綺麗な星空が見られる湖としても有名です。
キャンプ場を利用した日は、ずっと厚い雲に覆われていて、撮影はできず…。星ひとつ見えなかったので、ぜひリベンジしたいです!
【幌加内町】朱鞠内湖畔キャンプ場
朝陽や湖畔のロケーションがおすすめ!
過去に最低気温がマイナス41℃を記録したことがあるという幌加内町にある朱鞠内湖畔キャンプ場。
南の方角は木々が茂っていて、開けて見えるのは、北から東方面になります。名寄方面の明かりもやや気になるかもしれません。
2回とも満月時期に利用したので、星空はほとんど撮影できませんでした。星空撮影を抜きにしても、朝陽や湖畔の景色は十分楽しめる場所ですよ!
【七飯町】東大沼キャンプ場
夕陽や湖畔のロケーションがおすすめ!
東大沼キャンプ場は、大沼国定国立公園内にある無料のキャンプ場です。
駒ケ岳の近くに位置するのですが、残念ながらキャンプサイトからは、見えません。
街灯も少なめで撮影にはおすすめの場所。夕陽が綺麗に見える場所です。
函館や北斗市内の明かりもややあるかもしれませんが、一面の星空が期待できる場所です。
星空指数が80〜90%と夜も晴れる予定の日に来場したのですが、残念ながら星空は見ることができませんでした。ぜひまたリベンジしたいです!
週末は混んでいるので、平日利用がおすすめですよ!
【利尻富士町】利尻ファミリーキャンプ場ゆ〜に
大きな利尻山と一緒に撮るなら 移動が必要です
利尻島へフェリーで渡って、離島で1泊キャンプ。夜には利尻富士も綺麗に見えて、絶好の星空だったのですが…
主人の発熱により、それどころではなかったという苦い思い出の地です。
離島は、海に囲まれた暗い空に浮きでる星屑が期待できる場所。
利尻ファミリーキャンプ場ゆ〜には、すでに利尻山の裾野にあるので、少し移動した場所で利尻富士と星空で撮影してみたいです!
【壮瞥町】仲洞爺キャンプ場
しあわせのパンのロケ地「月浦」も洞爺湖畔
洞爺湖畔にある仲洞爺キャンプ場は、自然がそのまま残っているキャンプ場。
夕陽が沈む景色も良いのですが、真夜中に見た星が本当に綺麗でした。
洞爺湖と中島が見えるのは、南、西、北の方角です。
対岸の温泉街の明かりも入りますが、今度撮影に挑戦してみたいと思います!お月見したい方にもおすすめのキャンプ場ですよ!
【伊達市】ビレッジ大滝キャンプ場
山に囲まれた標高が高めのキャンプ場です
伊達市大滝区にあるビレッジ大滝キャンプ場は、グランピング施設も充実している2020年にオープンしたばかりのキャンプ場です。
フリーサイト内には街灯はありません。
周りのサイトの明かりや、雲があって星空は撮影できませんでしたが、一瞬晴れたときには、綺麗な星空も見ることができました。
【足寄町】オンネトー野営場
観光で訪れたので、ぜひ次はキャンプして撮影したい!
道東足寄町にある湖、オンネトー。
多くのプロの写真家が訪れ、きれいな天の川を撮影しています。そんな写真に憧れ、いつかキャンプで訪れて撮影したいと思っている野営場です。
湖畔にテント設営は禁止されていましたが、雌阿寒岳と阿寒富士、きれいな湖面と紅葉と、最高のロケーションが楽しめる秘境です!
2020年11月にキャンピングカーの旅で立ち寄って、さらに行きたい気持ちが大きくなりました。次はぜひキャンプ道具を持参して、キャンプ&撮影に挑戦したいと思います!
その他のおすすめ撮影スポット
- 厚田キャンプ場
- いわないリゾートパークマリンビュー
- 登別つどいの館
- 厚真大沼野営場
- 白老キャンプフィールドASOBUBA
これらは一度訪れたことがあるキャンプ場なのですが、月明かりがあるなどの理由で、星空撮影ができなかったキャンプ場です。
どこも街の明かりが届きにくい場所にあるので、星空は楽しむことができます。
街灯の消灯時間が決まっているキャンプ場もあります
- 【平取町】ニセウ・エコランドキャンプ場
- 【日高町】日高沙流川オートキャンプ場
ニセウのキャンプ場は、ほたる鑑賞会が開かれる時期に場内の街灯照明を全て消して真っ暗の時間があります。
日高沙流川オートキャンプ場は、10時の消灯で場内の明かりが消えました。
このように、消灯時間が決まっているキャンプ場もあるので、そのようなキャンプ場では、消灯時間後が星空観測のチャンスですよ!
道東のキャンプ場に秘境がたくさん!
釧路にあるカムイミンタラキャンプ場の星空が綺麗という情報もいただきました!
道東には自然がいっぱいの秘境キャンプ場があるので、ぜひ利用してみたいです!
YouTube「Keitan’s Camp」でも北海道の星空が愉しめるキャンプ場を紹介しています!
お時間があれば、ぜひ観てみてくださいね!星が動くタイムラプス映像は必見ですよ!
天気がよければどこでも星空観測ができるは間違いです!
①利用者が少ないキャンプ場が理想的
明かりの少ないサイトを選ぶ
周りのサイトで焚き火やランタンを付けていると、その光が影響して星空が綺麗に見えません。
周りのサイトの明かりが消えてからが、凄く綺麗に見えた!ということもありますよ!
②町の明かりが届かない地域がベスト
大きな街が近い場所は 夜中でも空が明るい…
支笏湖畔にある、美笛キャンプ場での夜の写真です。
湖の正面が札幌方面のため、雲の上には街の明かりが反射しています。
稜線が浮かび上がるシルエットは素敵ですが、星空はモラップキャンプ場の方がよく見えます。
③サイトに街灯がない場所
こちらの、士別市にある岩尾内湖畔キャンプ場は、街灯の緑色によって幻想的な写真を撮影することができました。
街が近くにないので、とても暗いはずのキャンプ場。
でも、サイト内に街灯がいくつもあると、残念ながら星空は期待できません。
④標高が高いほど綺麗な星空が見える
登山をする人や山泊する人は、綺麗な星空スポットをたくさん知っているかもしれません。
登山口が近いキャンプ場は、すでに山の5合目の場所にあったり、街の灯りが届きにくい場所であったりするので、綺麗な星が見える場所の可能性が高いです。
標高が高いほど星空はクリアに写るため、標高が低い場所より、高い場所にあるキャンプ場を選ぶといいですよ!
- 白銀荘前キャンプ場
天候のよい日=撮影できる日ではありません!
新月の日がベスト
月があると、こんなにも明るいんですよ!
星景写真も撮影できるカメラとレンズのレベルだと、まるで昼間の太陽のような写真に。
周囲の星は全く写りませんね。
月の出月の入りの時刻を調べよう
月の出前か、月の入り後に撮影すると◎
月の出が遅いなら、その前に。月の入りが早いなら、その後に撮影するのがおすすめ。
この写真は、1枚上の月明かりを撮影した時と同じ日に撮影した、天の川です。
暗くなると、月が出ていた時間帯には見えなかった小さな星もたくさん見えるようになりますよ!
日の出日の入りサイトをチェック!
私は国立天文台のHPにある、各地の「日の出入り」「月の出入り」カレンダーをもとに、撮影する時間の計画を立てています。
左が日の出入り、右が月の出入りです。1ヶ月の中でも、これほど時刻に変動があることに驚く方も多いのではないでしょうか。
天気予報+星空指数でチェック!
3時間ごとの雲レーダー
天気がよい地域にあるキャンプ場へ
キャンプ場選びは、10日から7日前に週間天気予報が出てから決めます。
1日目の夜に晴れる地域を見つけ、そこから、キャンプ場を探し。
各地域ごとに行ってみたいキャンプ場はリストアップしていますが、季節によっては混んでいて予約が必要だったりするので、なかなか大変です。
直前に予約できたらラッキー。
もしくは、予約なしでも利用できるキャンプ場を選んでいます。
星空指数もネットで簡単に調べることができます
星空指数を知っていますか?
日本気象協会 tenki.jp
ある日の星空指数です。この日は釧路が晴れで100%、旭川で0%の予報になっています。
さらに地域を選択していくと、各市町村まで細かく予報してくれます。
天気予報でも夜の天気もだいたいわかりますが、それ以上に、星空に特化して予報してくれるサイトです。
ただし、キャンプ場は市町村の中心部にあることがほとんどなく、海沿い、山間、標高が高いなど、地形独特の天気をしていることがあるので、あくまでも参考程度。
予報通りにはならないことも考慮して、星空を期待して訪れるキャンプ場は、できるだけ90%100%で探すようにしています。
星座アプリを入れよう
「何時ごろにどの方角にどの星座がある」がわかります!
無料版でもしっかり役立ちますよ!
キャンプ場でテントを設営する前に、このアプリを起動し、方角を確認。
ある程度撮影できそうな時間に合わせると、その時間に見える星座を携帯の画面で調べることができます。
まさに未来予想図!
しかも、星景写真の撮影だけではなく、星座を調べることができるので、星がいっぱい見えるキャンプ場でぜひ使ってみてください!
星の動きを勉強する小学生にもおすすめのアプリかも!?
ただし、電波の弱いキャンプ場では使えないのがデメリットです。
星空が見えた&撮影できたキャンプの満足度は高い!
日常生活で見られない景色に出会ってみませんか?
星空を眺めていると、普段生活している場所の頭の上にもこの星空が広がっているんだ…ということに気付かされます。
でも、ゆっくりと星空を眺める心のゆとりがなかったり、街中の街灯の明かりで、見える星の数は限られています。
私の住む地域は、比較的星は見えるのですが、それでも、キャンプ場で見る満天の星空は特別なもの。
雲の向こうにはこんなにも綺麗な星空の世界が、毎日あるんだと思うと不思議な気持ちになります。
凄く綺麗な景色を見ても忘れてしまうので、撮影できるといいですよね。
その土地にある山やキャンプ場、テントと一緒に天の川を撮影することが今のキャンプの楽しみです。
満天の星空に一歩でも近づくためのお手伝いができれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
お子さんに星空を見せてあげたいという方もいるのではないでしょうか。
山奥のキャンプ場は難易度が高いですが、北海道には、意外と簡単に行くことができる場所もあります。
北海道の魅力的なキャンプ場を多数紹介していますので、ぜひぜひBlog「ポジラボ」やYouTube「Keitan’s Camp」をよろしくお願いします!
最後に、撮影に使用している機材をご紹介します!
- カメラ
- レンズ
- 三脚
※最近、ソフトフィルターも使うようになりました。
カメラ
■SONY ミラーレス一眼 α7 III ボディ ILCE-7M3
レンズ
■SONY FE 24mm F1.4 GM
■ソニー SONY ズームレンズ FE 16-35mm F2.8 GM
三脚
■VANGUARD トラベル三脚
愛用中のカメラ撮影機材はこちらの記事で紹介しています!!
北海道の様々なキャンプ場をご紹介しています!
最新版が販売されています!